2022年7月7日 11:00
冷たい血液を全身へ…熱中症予防に「手のひら・足の裏を冷やす」
都心では6月末に6日連続で猛暑日を記録/東京駅前(写真:共同通信)
6月27日、関東甲信などで、例年よりも早く梅雨が明けたとたん、関東の内陸部は40度超えの“殺人的な熱波”に見舞われた。
「今年の暑さは例年とは異なります。熱中症にならないためにも、ふだんから対策を講じることがとても大事です」
そうアドバイスするのは帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長の三宅康史先生だ。
体内の水分が不足すると、血液がドロドロになり、熱を体内から運び出す血液自体を十分に冷やすことができなくなってしまう。そこから脳や臓器の温度が上がり続けることになり、機能が低下し、さまざまな症状が出る。血液の温度を下げ、内臓を冷やすためには、首や脇の下など“太い静脈”が走る部分を氷のうなどで冷やすのが効果的だという。
「洗面器の冷水に手を1分つける、両手で保冷剤を握るなどするのもいいでしょう。手のひら、足の裏には毛細血管の10倍の太さのAVAという血管があります。
この血管を冷やすと、冷たい血液が全身をめぐり、効率よく内臓の温度を下げることができるのです」(三宅先生)
両手に握るのは冷たいペットボトルでもいいそうだ。