2023年6月14日 06:00
筋肉のたるみに水分が溜まる……「顔むくみ」には「レモンを皮ごと」のススメ
皮の裏側の白いワタの部分にヘスペリジンが含まれる(写真:アフロイメージマート)
「梅雨の時季は、むくみやすいんです。気温が上昇して水分補給が増えますし、湿気が多くなると、汗以外に皮膚などから水分が自然に蒸発する『不感 蒸泄』がうまくいかず、体内に水分が溜まりやすくなるためです」
そう教えてくれるのは、漢方医学や食事療法などによる診療を行うイシハラクリニック副院長の石原新菜先生だ。すでに夏日になる日もあるが、冷房が効いた空間に長時間いると体が冷え、血流が滞ることで、さらにむくみの原因となる。
「むくみは、体内の水分や老廃物を回収する静脈の毛細血管とリンパ管の流れが悪くなることで起こります。細胞の間に水分が残ってしまうんです」
最近ではマスクを外す機会が多くなり、“顔のむくみが気になる”と悩みを訴える女性も増えているという。
「むくみが起こりやすいのは、心臓から遠く、水分が重力で下に溜まる箇所。ふくらはぎや足首です。そんな中、顔が最もむくむのは起床時。
体を横にした状態で水分がまんべんなく全身に行き渡り、顔にも水分が溜まるからです。通常は、半日ほどで収まるのですが、不感蒸泄不良や血行不良で、むくんだままという人がこの時季から増えてきます」