季節の変わり目の不調を乗り越える、1日1さじ「酢大豆」習慣
こうした背景から、読者世代に積極的に取ってほしいと石原先生がおすすめするのが、酢と大豆を一緒に取る「酢大豆」だ。
大豆の植物性タンパク質は、筋肉や骨を強化することでフレイルや転倒のリスクを抑えるだけでなく、健康的な髪や張りのある美肌づくりにも役立つなど、アンチエイジングの面においても効果を発揮する。
「大豆は血管の健康維持に役立つ不飽和脂肪酸も含んでおり、これが動脈硬化予防の役目をします」
動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす。日本人の死因の第2位が心疾患、第4位が脳血管疾患であることを考えても、予防・対策が必要だ。
また、大豆は食物繊維も豊富であるため、腸内環境を整え、便秘を改善したり、免疫バランスを整えてくれる。大豆イソフラボンには女性ホルモンのような作用があるため、更年期症状の改善も期待できる。
「このほか、血圧を調整する働きのあるカリウム、糖質をエネルギーに変換して燃焼させる働きがあるビタミンB₁、血中の悪玉コレステロールを抑制するリノール酸やリノレン酸なども含まれます」
これら大豆の栄養効果をさらに引き立てるのが酢だという。
「お酢は発酵食品であり、血糖コントロール、高血圧改善など、生活習慣病予防の効果があります」