凍死は雪山じゃなくて家の中で起きていた!死亡者数も熱中症の約1.5倍
低体温症で亡くなる人は、80年代には年400人程度だったが90年代から増加。毎年1,000人前後が凍死している。高齢化社会になり、認知症患者や独居老人が増えたことも増加の要因のようだ。ひとり暮らしの高齢者には周囲の人のが安否確認や見守りをするなど注意しを払ったほうがいいようだ。
「この時期はお酒を飲む機会も多いと思いますが、アルコールによる酩酊状態から意識がなくなって凍死に至るケースも少なくありません。泥酔状態でもほとんどは3~4時間ほどで“寒い”と目が覚めることもありますが、気温の低い室内でそのまま寝てしまうとい、そのまま意識がなくなってしまうこともあるのです。また転倒して骨折したり、ベッドなどに挟まって動けなくなったりして低体温症になるケースもあります。凍死は、雪山での遭難など特殊なことだと思われていますが、実際は家のなかで起こるケースが多いことをしっかり認識して欲しいです」
■「寒い」と感じなくても室温は18度以上に!
低体温症を防ぐには、適切に暖房器具を使って、室温を下げないことが重要だ。
WHO(世界保健機関)は『住まいと健康に関するガイドライン』において、寒い季節の安全な室温を18度以上にすることを推奨している。