40代後半から要注意!むせる、口の中が乾燥する…健康寿命を縮める「口の衰え」
痰がからんで、食事のときに、何もしていなくても、など、さまざまな場面でむせるケースが増えてきますが、ここではお茶や汁物を飲んだときにむせることを指します。
また、『口の中が乾燥する』といったケースも衰えのサインの一つ。コロナ禍でマスク生活が続き、今もマスクが外せないという人も多いでしょう。マスク生活が続くと口呼吸になり、唾液で口の中が潤わず乾燥することが頻発。元々女性は唾液が出にくい傾向があるのでドライマウスになりやすく、強い口臭や摂食障害、会話がしづらいといった症状が次々と現れてくるようになります」(宮本院長)
このように“ささいな衰え”をほったらかしにしておくと、ドミノ倒しのようにさまざまな症状が体中に出てくる。
「たとえば、虫歯や歯周病を放置したことで、自然とやわらかい食べ物を食べるようになります。?むための口の周りの筋肉を使わなくなり、口の機能が衰えます。高齢になると1年間で7%程度の筋力が落ちるといわれています。
舌の筋肉が衰えると口の周りの筋肉も衰え、嚥下機能にも影響が。また、やわらかい食べ物ばかり選んで偏った食事を取りがちになると、栄養バランスが崩れて、心身機能の低下にもつながると考えられています」