2021年7月7日 11:00
体臭の気になる季節が到来。今年はストレス起因のニオイにも注意!
「体臭」への意識が高まる時期を迎え、洗っても落ちない「疲労臭」と心理的なストレスとの関係に注目が集まっている。
そんななか、皮膚ガス(体臭)分析の第一人者である東海大学理学部化学科の関根嘉香教授と、森永乳業 研究本部 素材応用研究所 マネージャーの境洋平氏は、「疲労臭」の抑制方法に関する共同研究を通して見えてきた「疲労臭」と「ビフィズス菌」の関係について、特別対談を行った。
ストレスで発生する「疲労臭」
関根先生:
「疲労臭の原因物質はトイレの嫌なにおいの成分としても知られるアンモニアで、鼻にツンとくるような刺激臭がします。
研究に取り組むなかで、体の疲れだけでなく、メンタルストレスもアンモニアの放散に影響していることが分かってきました」
これまでと異なる生活によってストレスが溜まっている人も多いはず。
今年の夏は汗による「体臭」に加えて、「疲労臭」にも注意が必要だ。
「ビフィズス菌」と「疲労臭」の“意外”な関係性
森永乳業 境氏:
「私はミルクオリゴ糖である、ラクチュロース*の研究を行っています。
ラクチュロースの『血中アンモニア濃度が下がる』機能に注目して情報収集していたところ、関根先生の『疲労臭』の研究に出会い、共同で研究を行うきっかけになりました」