2023年2月7日 13:15
上尾中央総合病院 手術支援ロボットを用いた中咽頭がん切除術を実施し経過良好であることを報告
医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院(所在地:埼玉県上尾市、院長:徳永 英吉)は、「がんを確実に切除すること」「極力機能を温存すること」両立の可能性をより一層高めるため、中咽頭がんに対する手術支援ロボットを用いた経口的切除術(Transoral Robotic Surgery ; TORS)を2022年12月から開始しました。術後の経過も良好ですので、ここにお知らせいたします。
内視鏡手術支援ロボットダビンチ
■中咽頭がんとは
中咽頭がんは、扁桃や舌の付け根、口蓋垂(いわゆる“のどちんこ”)のあたりにできるがんを指します。中でも扁桃にできるものが多い傾向にあり、日本では、毎年2万4千人ほどが中咽頭がんと診断されます。
原因は「過度の喫煙や飲酒」「HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染」に大別されます。HPV関連がんの多くがp16タンパクを過剰に産生する(陽性となる)ため、治療にあたっては、p16陽性かp16陰性かを調べます。p16陰性(喫煙や飲酒が原因)の中咽頭がんは、中高年の男性に多く見られます。一方で、p16陽性(ウイルス感染が原因)の中咽頭がんは、比較的若い方や女性にも増えています。