バセドウ病に苦んでいた私…子どもたちがくれた思いがけない優しさ
みなさんは、寝込んでしまったことはありますか? 私は甲状腺の病気になり、半年以上まともに子どもたちのお世話ができませんでした。つらい思いをした、そのときの体験をお伝えしたいと思います。
甲状腺の病気で家事も育児も困難に
あるときから何をしても気持ちが晴れず、倦怠感が抜けない日々が続きました。数カ月後にはひどい動悸が始まり、足の先から頭の先まで脈打つのを感じ、不眠症になりました。
生理も数カ月止まっていたこともあって、若年性更年期障害だと思い、産婦人科を受診。数値は正常範囲内でした。そこで循環器内科をすすめられ受診すると、甲状腺の値が異常に高いことを指摘されました。病名は、バセドウ病。
家事も育児も困難になりました。
子どもたちが気づかってくれた
投薬での治療が始まりましたが、効果はすぐには現れません。自分のことをするのが精一杯で、子どもたちのこともすべてパパや私の両親任せになりました。
パパや私の両親もわからないことだらけで困惑していましたし、子どもたちは理解できず、しばらくはいつも通り甘えたり、わがままを言ったり……。
しかしだんだんと状況がわかってきたのか、家のことを手伝ってくれたり、「私たちは大丈夫。ママは寝てていいよ」と言ってくれるようになりました。家族の支えを、とてもありがたく感じました。
子どもたちからの励ましの手紙に感動
申し訳ないなと思いつつも、数カ月間はどうしても動けない状態。それまでは一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりしていたのにできない、一緒に出かけることもできない……。そんな自分が情けなくも感じましたが、家族と過ごす普通の生活が幸せなんだと改めて感じました。
子どもたちが「ママ、だいすき」「はやくくげんきになってね」と、手紙や絵をたくさん描いて枕元に置いてくれたことがありました。私はとても感動し、とても励まされました。
検査の数値が悪かったため、普通の生活に戻るのに半年以上かかりましたが、おかげさまで元気になりました。子どもたちの気持ちがとてもうれしかった。これからも愛情を注いであげたいと感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。