「おなかの子は…?」緊急搬送から2週間。目覚めた妻に告げられた真実<目覚めたら、母になっていた>
みなさんは妊娠中で、すでに出産予定日を過ぎていました。
体調に大きな変化はなく、いつもと変わらない日々を過ごしていたみなさん。産婦人科へ向かう日、夫と散歩がてら近くのスーパーへ。ところがその帰り道、突然足元がふらつき、「体に力が入らない」とその場に倒れ込んでしまいます。その様子を見ていた女性が声をかけ、みなさんと夫を車で家まで送り届けてくれました。
みなさんは帰宅後、原因のわからない吐き気に襲われます。夫が産婦人科に電話をすると、救急車を呼ぶことに。産婦人科のある総合病院へ搬送されると、みなさんはそのまま意識を失ってしまったのです。
2週間ぶりに目覚めた妻。待っていた知らせは
※くも膜下出血は、脳の血管が破れ、脳を覆う「くも膜」の下に出血が広がる病気です。妊娠中にくも膜下出血を発症するケースは非常にまれですが、発症した場合には母体と赤ちゃんの双方に影響する可能性があるため、迅速な診断と治療が必要です
「あれ? ここは……」
みなさんは、救急車で病院へ搬送されてから、2週間もの間、意識を失っていました。記憶をたどるうち、「おなかにいた赤ちゃんは!?」とハッとするみなさん。
すると、看護師や医師から、赤ちゃんは緊急帝王切開で無事に生まれたと聞かされます。ほっとしたのも束の間、みなさん自身は「くも膜下出血」を起こしていたと告げられたのです。
◇ ◇ ◇
妊娠中にくも膜下出血などの重篤な病気が起きた場合、母体や赤ちゃんの状態、妊娠週数、治療の緊急性などを踏まえて、緊急帝王切開が選択されることがあります。必ずしも帝王切開になるわけではなく、妊娠週数や重症度によっては、母体の治療が優先される場合も。母体と赤ちゃん、それぞれの状態を踏まえながら、状況に応じて最も安全な方法を選択していきます。
突然のことで、本人や家族が状況を十分に理解する余裕がないこともあるかもしれません。医療スタッフから説明を受けながら、その時点で必要な治療や分娩方法について理解を深めていきたいですね。
監修:関根直子(助産師)
監修者:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
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