2023年1月11日 10:30
「離婚したい」ある日、夫からの突然の申し出にがくぜん…いきなり始まった私の「孤育て」
わが家には、小学生の娘と幼稚園児の息子がいます。もともと人の目を気にする性質であり、甘え下手の私は、家事、育児についても完璧主義に近いところがありました。妻は、母は、こうでなくてはいけない、そんな呪縛を抱えて生きていました。そこへ、突然の夫から突き付けられた「離婚」。こうして私の孤育て生活が始まったのです……。
現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。
理想の家族から一転、完全な孤育てへ
約2年前まで、わが家はごく普通の4人家族でした。
夫は自営業で多忙だったため、専業主婦の私が家事も育児もほぼ100%おこなっていました。
そのことで夫には多少の不満はありましたが、それを口には出さず、「夫は仕事を頑張ってくれているのだから、私は家事と育児を完璧にこなさなければ」と、必要以上に完璧を目指していたように思います。それが自分の使命であり、理想の家族の形とも思っていたのです。
ところが、ある日突然夫から、離婚をしたいと言われてしまい、そこから夫とは完全に別居することになりました。実家は遠くはないですが、父は他界し、母は仕事をしているので、簡単には頼れません。そこから完全なる孤育てが始まりました。
家事育児が放棄ぎみになると…
夫と別居後しばらくは何もする気になれず、家事・育児放棄にも近い、必要最低限のことしかしない日々が続きました。ですが、そんな日々のなかで気づいたことがありました。
子どもたちがそれぞれ、今までなら当たり前のように私がおこなっていたことを、自分なりに頑張ってするようになったのです。それを見てハッとしました。子どもたちには親が思っている以上に力があり、母親の私がしてあげなければと思っておこなっていたことの多くは、ただ先回りしておこなってしまっていただけなのかもしれない……と。
そして、これまで私はいろいろやりすぎていたのかもしれない、完璧主義は自己満足に過ぎなかったのかもしれないと思うようになりました。