2022年7月21日 18:00
間違えると重症化も!?意外と知らない「蚊に刺されたとき」の正しい対処法
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の虫刺されの対処法について教えてくれました。蚊に刺されただけだから……と処置を怠ると悪化につながる可能性も……子どものお肌は敏感です。しっかり確認しておきましょう!
赤ちゃんの夏の皮膚トラブルのひとつに、虫刺されがあります。子どもの虫刺されは、大人より症状が強く、長引きやすいのが特徴です。虫刺されに多いのは蚊によるものです。
今回は意外と知らない蚊に刺されたときの正しい対処法についてお話ししていきます。
赤ちゃんの蚊に刺された時の特徴は?
赤ちゃんの場合、最初に蚊に刺された時は腫れないこともあります。また、2回目以降でも刺されてすぐには症状が出ないことがあり、1〜2日後に遅れて大きく腫れてくることがあります。
特に1〜3歳は大人よりも強く腫れて、5〜7日程度続くことがあります。その間に掻き壊してとびひの原因になることもあります。また、アトピーや皮膚の弱いお子さんは、特に強い症状が出てきます。
蚊に刺された時に38℃以上の熱や、リンパ節の腫れ、刺された場所に潰瘍(腫れ物)ができた場合には、蚊アレルギー(蚊刺過敏症)の可能性もありますので、病院で詳しい検査をするようにしましょう。
蚊に刺された時におうちでできる最初の対処法は?
ポイント1: 痒みを抑える
①刺された場所を石鹸で良く洗ったり、流水で洗い流して清潔にします。洗う場所がない場合は、ウェットティッシュなどで拭き取ります。
②刺されたところを冷やします。
③痒み止めの軟膏を塗る。
(市販のものを使用する場合は、対象年齢を確認したり、薬剤師に相談しましょう。
ポイント2:掻き壊さないなように注意
痒くて掻き壊してしまうこともあり、腫れが強くなったり化膿してしまうことで悪化してしまうこともあります。虫さされ用パッチなどを貼って保護するのも良いでしょう。爪が伸びていれば切るようにしましょう。
ポイント3:腫れが強い時には病院へ
痒みが強かったり、腫れが強い場合には自己判断せずに皮膚科または小児科を受診するようにしましょう。痒みや炎症を抑える軟膏や飲み薬を処方されることもあります。また、蕁麻疹や嘔吐、息苦しさなど全身の症状がある場合は、急いで受診するようにしてくださいね。