2023年5月2日 17:20
「自分の頬を殴って…」嘘をつくために自らを傷つけた少年。息子への強すぎる執着心<小学生トラブル>
小学3年生で同じクラスのソウとレクト。友だちの輪になかなか馴染めないレクトにとって、ソウは唯一の友だちでした。しかし2人の関係には温度差があり、ソウはレクトの誘いを断ったことをきっかけに、レクトから嫌がらせを受けるようになります。そしてレクトは、一方的にソウに突っかかっていたにもかかわらず、駆けつけた教頭先生に「ソウに殴られた。ボールをぶつけられたり、いじめられていた」と嘘をつきました。奥さんの出産のため、学校を休んでいた担任の鈴木先生は、ソウとレクトのトラブルを知り、「ソウくんのことはわかっているつもり。必ず明確にしたい」とソウのお母さんに伝えます。一方ソウのお母さんがレクトについて情報を集めていると、「レクトは育児放棄を受けている可能性がある」「娘がレクトの姉にカツアゲされそうになった」という話が耳に入りました。
レクトには複雑な家庭事情がありそうで、ソウのお母さんは不安に思っていました。
学校に復帰して、さっそく生徒たちと話し合いの場をつくった鈴木先生。そして、その話し合いについて、ソウのお母さんに電話で報告をしました。
鈴木先生が、「先生がいない間に起きた事件について、みんなに確認したい」と話を切り出すと、生徒たちが次々とソウとレクトについて話してくれたそう。
「レクトが一方的にソウに殴りかかった」
「レクトはソウに、○ねとか○ろすとか言ってました」
他にも、「ソウがレクトにボールをぶつけていじめているところを見た人は?」という先生の質問には、
「ソウは休み時間、オレらと校庭裏で秘密基地を探していて、ボールを触っていません」
との証言が。
鈴木先生はレクトにも、「お前の言ってたことは本当なのか?」と確認します。するとレクトは突然、「うそじゃねぇよぉ! わぁぁぁ!!」と叫びながら、暴れだしてしまい……。
腫れていた少年の頬。実は…
「逃げられなくなったレクトが急に暴れ出してしまって、強制的に教室から連れ出しました」
鈴木先生の話に驚いたソウのお母さんは、事の顛末を尋ねます。