子育て情報『「母の病気も、不幸なことも…」すべてに罪悪感を覚える少女。消えない心の傷とは<統合失調症の母>』

2023年10月10日 23:20

「母の病気も、不幸なことも…」すべてに罪悪感を覚える少女。消えない心の傷とは<統合失調症の母>

「母の病気も、不幸なことも…」すべてに罪悪感を覚える少女。消えない心の傷とは<統合失調症の母>


統合失調症の母に育てられた“わたしちゃん”。思い出せる一番古い記憶は、幻覚や妄想で騒いでいる母の姿。病気のせいもあり、家の中は汚く、自分で食事を作り食べることもしばしば。唯一の理解者である、“今のわたし”が当時のわたしちゃんの気持ちに寄り添います。被害妄想からお隣さんを攻撃したり、自分の服をハサミで切り刻んだり、日常的に奇行が続いていた母は、治療のため入院。その後、退院した母は、以前より穏やかな姿が見られるようになりました。しかし、きちんと服薬できていなかったせいか、病状は不安定に。普通の日もあれば、被害妄想が激しい日もあり、そんな母の姿に、わたしちゃんは疲弊していきます。


ある日、突然家に訪ねてきたわたしちゃんの友だちを怒鳴りつけ、追い出した母。わたしちゃんは驚きますが、何よりも自分の友人関係まで壊されてしまうのではと、とても悔しい思いをします。

不安定な母の病状に振り回され、「安心できる場所を一生懸命探すしかなかったのに、自分の世界も壊されたよう……」と感じていたわたしちゃんは……。

大人になっても消えない心の傷

母7


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


母5


家族で車で出かけることになったある日。車に乗り込む前に、「行かない!」と怒り出した母を置いて行った父。

置いてきぼりの母を車内から見たわたしちゃんは、罪悪感を抱いていました。

大人になったわたしは、「たくさん罪悪感を持っていてつらいよね。大変な家庭だけど、お母さんに愛があるわたしちゃん」と、当時の自分を振り返ります。

「お母さんの病気も、不幸も、わたしちゃんはなーんの責任もないんだよ」

そして、「親が幸せであることって、大事ですね」と、大人になったわたしは感じていました。

このころのわたしちゃんは、自分の体に大きな穴が空いてしまっている感覚がありました。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.