高齢出産の私をバカにする娘の同級生「ママなのにおばあちゃんみたい」→態度が一変した衝撃の結末
私は48歳の産婦人科医です。同じく産婦人科医として働く夫と2人で地域密着型の産院を開きました。ずいぶん長い間仕事を優先してしまい、子どもが欲しいと思ったときには30代後半。不妊治療を経て40歳を過ぎてから娘を出産しました。
高齢出産で大変だと思うこともありましたが、気持ちには余裕を持って子育てできたような気がします。でも、最近気になることがあってーー。
歳取ったママでごめん
先日、病院の受付スタッフから、娘が私と夫の年齢で同級生にからかわれているという話を聞かされました。からかっていた子のママたちも隣にいたそうですが、一緒に笑っているだけだったとか……。
いつかそんな日が来るかもしれないと覚悟していたつもりでしたが、いざ目の当たりにするとショックでした。我慢できずに「親の年齢で嫌な思いをさせてごめんね」と娘に伝えると「全然気にしない!」と笑い飛ばしてくれたので、少しホッとしました。
事業参観で後悔…
少し後の授業参観日のこと。普段は白衣ばかり着ているので、ちょっとだけオシャレをしようと服選びをしていると、「今日は着物にして!」と娘からリクエストされました。
悪目立ちしないか心配でしたが娘も譲らず、恐る恐る着物で学校に行くと、案の定注目の的。それでも病院の患者さんでもあるママたちから「先生! お着物素敵です!」と声をかけてもらったので、気を取り直して教室に向かいました。
教室に入ると「え、着物! 誰のママ?」とざわつきます。娘が「私のママだよ! 素敵でしょ!」と答えると、「恥ずかし〜い! おばあちゃんみたい」と笑い出す子が……。
保護者の列を見ると、あからさまにニヤニヤしている派手なママがいました。娘に嫌なことを言っている子のママでしょう。複雑な気持ちになったちょうどそのとき、チャイムがなりました。
涙、涙の授業参観
その日の授業は作文の発表。私は、娘の発表を聞いたら早々に帰ろうと決めていましたが、そんな私をよそに、娘は堂々と作文を読み始めました。
娘が書いた作文は「将来の夢」。そこには私の仕事への尊敬の気持ちや、高齢出産にもかかわらず自分を生み、育ててくれたことへの感謝が綴られ、「母のような産婦人科医になりたい」という一文で締められていました。
思いがけない内容に、私は涙目に……。