子育て情報『海外では虐待に間違えられるってホント…!?おしり以外にできることも?』

2020年12月30日 17:30

海外では虐待に間違えられるってホント…!?おしり以外にできることも?

目次

・どうして蒙古斑ができるの?
・なんで「蒙古」斑なの?
・蒙古斑はおしり以外にも…?
・蒙古斑があるときはどうすればいい?
蒙古斑のイメージ


こんにちは! 助産師のREIKOです。生まれたばかりの赤ちゃんにみられる、うっすら青いおしりのアザ。これは、日本人にとってはめずらしくない「蒙古斑(もうこはん)」と言われるものです。みなさんもご存じなのではないでしょうか? 今回は、この蒙古斑についてお話ししたいと思います。

どうして蒙古斑ができるの?

どうして蒙古斑ができるのか、はっきりとした原因はまだわかっていないようです。しかし今のところ、シミの原因でおなじみの“メラニン”をつくりだす「メラノサイト」という組織が原因なのではないかと考えられています。

本来であれば、赤ちゃんの成長とともに皮膚の表面に移動してくるはずのメラノサイトがその途中でとどまってしまい、蒙古斑ができるというメカニズムです。

そのほかにも、天使のしるし、神様が赤ちゃんをこの世に送り出したときの手の跡、ママが楽しくおむつ替えができるように神様が色を付けた、人間がサルだったころのなごり……などなど、なんとも夢のある説もあるようです。


なんで「蒙古」斑なの?

「蒙古」とは黄色人種のこと。日本人をはじめ、モンゴル人、中国人などに多くみられることから、そのような名称になったようです。

欧米人にもみられますが、黄色人種の赤ちゃんより蒙古斑のある赤ちゃんが少なく、蒙古斑があまり目立たないために認識されていないとのこと。そのため、海外では蒙古斑を見た医師が虐待のアザだと思って、警察に通報してしまったなんてこともあったそうです。


蒙古斑はおしり以外にも…?

先ほどお話しした蒙古斑の原因となるメラノサイトは、赤ちゃんの腰のあたりで活発に働くので、蒙古斑はおしりや腰によく見られます。

そのほかにも、赤ちゃんのおなかや手足などに出る「異所性蒙古斑」やホクロくらいの濃さがある「濃色蒙古斑」などもあります。

蒙古斑があるときはどうすればいい?

おしりや腰にみられる蒙古斑は、赤ちゃんの成長に伴って徐々に薄くなり、消えてしまうことがほとんどです。異所性蒙古斑は、薄いものであれば、成長とともに消えていきますが、濃いものは成人しても消えないこともあります。

蒙古斑を薄くするレーザー治療もあるのですが、赤ちゃんの場合は全身麻酔が必要になるので、10歳くらいまで様子を見ることが多いそうです。

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