子育て情報『鉄分が不足しがちな妊婦さんにおすすめの食べ物・注意すべき食べ物とは?』

鉄分が不足しがちな妊婦さんにおすすめの食べ物・注意すべき食べ物とは?

目次

・妊婦さんが鉄分不足になりやすい理由
・鉄分の働きと鉄分不足・過剰摂取時の症状
・鉄分の1日摂取量について
・おすすめの食べ物と摂取方法
・鉄分の吸収を抑える働きがあるもの
・まとめ
・監修者:管理栄養士 井上 わかこ
・監修者:看護師 しらいし ゆみか
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妊娠中に、貧血と言われたことがある妊婦さんも多いのではないでしょうか。妊婦さんにとって重要な栄養素の一つに鉄分があります。妊娠中は、鉄分が不足しやすいため、サプリや鉄剤などを飲まれる方もいると思います。今回は、鉄分の働きや1日にどのぐらいの鉄分を摂れば良いのか、サプリや鉄剤の他に効果的に鉄分を摂る方法などについて解説します。

妊婦さんが鉄分不足になりやすい理由

妊娠をするとおなかの赤ちゃんの発育のために、多くの鉄分を優先的に赤ちゃんへと送る必要があります。また、体を循環している血液の量が増えるため、赤血球を作るのに鉄分が必要になります。そのため、妊婦さんは鉄分不足から、貧血となる可能性があります。貧血は、妊娠中はもちろんのこと、産後の生活にも影響がありますので、妊娠前から意識的に鉄分を摂ることが大切です。


鉄分の働きと鉄分不足・過剰摂取時の症状

鉄分は、赤血球をつくっているヘモグロビンを生成しています。ヘモグロビンは、肺の中で酸素と結びつき、全身に酸素を届けています。

■鉄分が不足しているとき
鉄分が不足すると動機、息切れ、めまいなどの症状が現れます。この状態は、体内の酸素が足りない状態で、心臓が酸素不足を補おうと働きが活発になるためです。

■鉄分が過剰なとき
鉄分は、不足することが多い栄養素ですが、鉄剤やサプリから過剰に鉄分を摂ると、鉄中毒になる可能性があります。症状は、便秘や下痢、嘔吐、腹痛、亜鉛の吸収が妨げられることなどです。鉄分を過剰に摂ってからだいたい6時間以内に症状が現れます。鉄中毒が重症化すると、肝不全や肝硬変となる可能性があります。


鉄分の1日摂取量について

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)によると推奨されている量は、妊娠初期で約8~9mg、妊娠中期から後期では約21mgとなっています。

日本人の妊娠可能な女性の平均的な鉄の摂取量は、厚生労働省の国民健康・栄養調査(2015年版)によると約6mgとなっており、推奨されている量よりも不足していることが分かります。そのため、食事で足りない分は鉄剤やサプリ、鉄分入りのお菓子などで補うようにしましょう。ただし、お菓子は糖分が多く含まれていることもあるので、食べ過ぎないようにしましょう。

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