「こ、これでよかったの?」最後まで不思議な気持ちだった私の出産体験談
友人や会社の同僚から「陣痛はとても痛いもの」と聞いており、出産前から陣痛について調べ、かなりの痛みを覚悟していました。しかしいざ陣痛が始まると、微弱陣痛でなかなか痛みが強くならず、間隔も狭まらない状態で、産む瞬間も思っていたものとは違ったのです。
子宮口を開く処置後に自然と陣痛が
予定日を1週間過ぎても陣痛の気配がなく、誘発入院をすることに決まりました。入院初日にバルーンで子宮口を開く処置をおこなうと、その後から自然と陣痛が始まりました。
夜中の0時ごろに軽い痛みから始まり、その後徐々に痛みが強くなり、陣痛の間隔も5分間隔になりました。このときの痛みは下痢でおなかを下しているときの痛み程度で、我慢できない痛みではありませんでした。ナースコールで陣痛が5分間隔になったことを伝えると、病室からLDR室(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)へ移動するように言われました。
陣痛の合間は特に痛みもないため、私は誰の手も借りずに、スタスタと歩いて移動していました。
LDR室で12時間! 変化のない陣痛
LDR室へ移動してからも痛みや間隔に変化がなく、耐えられる程度の地味に痛い陣痛が続きました。途中、陣痛促進剤を点滴しましたが、その後も陣痛に変化はありませんでした。隣のLDR室から「痛い! 痛い!」と叫び声が聞こえ、「隣の人大丈夫かな?」と他人の心配をする余裕もあったぐらいです。
さすがに睡魔には勝てず、陣痛の合間にフッと寝てしまい、陣痛が始まると痛みで目が覚めるということを繰り返し、気がつくと12時間も経っていました。それでも出産前に聞いたり調べたりしたような痛みではなかったので、自分の陣痛はまだまだこれからだと覚悟していました。
出産前も変化なし! 陣痛待ちの微妙な時間
しかし先生に確認してもらうと、「もう赤ちゃん生まれるね」と言われ、私は「こんな痛みで産めるのか?」と半信半疑でした。次の陣痛が来たらいきむよう言われ、陣痛が来たタイミングでいきみました。しかし、私の陣痛は持続時間も短く、1回いきむと陣痛が終わってしまうのです。また次の陣痛を待つのですが、陣痛の間隔も長いため、次の陣痛がなかなか来ず、先生と談笑をしながら陣痛を待っていました。この陣痛待ちの時間のせいで出産の緊張感がなくなってしまい、微妙な時間が流れます。