昔のテレビ番組のように「うっ」と流しに駆け込んで妊娠に気づくことはないにしても、常に胸の底の方からくる気持ち悪さに覆われたり、特定の食べ物に殺気を覚えるほどの嫌悪感を持ったり、かと思ったら突然「もうこれしか食べられない!」と思い込み、家族をも巻き込む魔の時期、それが悪阻(つわり)です。
つわりとは、どのような症状がいつ頃から出るのか、何なら食べられるのか、家族の反応、つわり対策メニュー、その地獄はいつになったら終わるのか、つわりの原因、つわりに対する考え方などをお伝えします。
まずつわりの始まりについてですが、一般的には妊娠4週から6週くらいの間から始まり、胎盤が完成する安定期(妊娠5か月:16週~)頃に落ち着いてくることが多いようです。
そうは言っても「つわり? なかったわ」という人もいれば「出産までつらかった」という人もいたりでつわりにはかなりの個人差があります。
期間もバラエティーに富んでいて、たまに軽い車酔いを感じる程度の人もいれば、枕元に常にエチケット袋を用意しておかないと危ない人もいますし、体重がガクンと落ちて血液検査でケトン体が出たり脱水や栄養障害で点滴に通ったり入院する人まで本当にさまざま。