子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、
前回の0歳児編に続き、1歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。
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■歩きはじめの頃(1歳~1歳5ヶ月くらい)の遊び<歩き始めの頃の特長>
・簡単な言葉の意味はわかり、自分も要求や気持ちを伝えたい欲求が生まれている
・頭の中でたくさんの言葉を蓄えはじめる
・重心を足の裏に移し、つかまり立ち→歩くようになる
・くの字型だった足の形がだんだんまっすぐになる
・尻もちをたくさんつくことでゆっくりしゃがむことができるようになる
・ひざの曲げ伸ばし感覚を知り、地面に対し垂直の重心を身につける
→まっすぐ立つ(足首・背骨・背筋が連動)
<歩きはじめの頃の遊び例>
子どもが理解できる簡単な言葉でのやり取りを楽しみながら、新しく何かができた時(たとえば、1歩を踏み出して歩けた時)は、たっぷりほめてあげましょう。ひとり歩きは偶然と本人の勇気が必要。なかなか最初の1歩が出なかったり、家の中や建物の中では歩くのに外のアスファルトの上では歩こうとしなかったり、というケースもよくあります。そのため、この時期は「上手なあんよを促す遊び」がおすすめです。
(1)あんよはじょうず
昔からある遊びなのでご存じの方も多いと思います。
子どもと向かい合って立ち、両手を持って「♪あんよはじょうず~♪あんよはじょうず~」と言いながら一緒に歩いていきます。「おもちゃのところまでいってみようか?」などと目標を決めてあげると、なおよいでしょう。「じょうず」という褒め言葉も入っているので、子どももなんだか嬉しくなるはずです。
(2)ペンギンさん
ママが子どもの後ろに立ち、ママの足の甲部分に子どもの足を乗せます。そして、ママが子どもの手をそれぞれ持ち「ペンギンさん、ペンギンさん」と言いながら歩いていきます。ペンギンのところを、子どもの好きな動物に変えてもいいですね。