最近の子育て方法として、「叱りつけないで、褒めて伸ばす」という方法が提唱され、多くの人から共感を得ています。一般的に褒めて伸ばすことには、以下のようなメリットがあるといわれています。
・叱るだけでは、子どもが委縮してしまい、「怒られるから」ということが物事に対しての一番の理由になってしまう
・褒めて伸ばすほうが、自己肯定感を身に着けることができて、何でも自信を持って取り組む子に育つ
たしかにそうですが、だからと言って、ただやたらと褒めればいいというものでもないようです。具体的にどのように褒めたらよいのでしょうか?
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■ただ、やみくもに子供を褒めるのは、ちょっとキケン!「すごい!」「よくやったね!」「えらい!」「さすが!」など、とにかく子どものどんな行動に対しても、褒め言葉だけをただ浴びせてはいませんか?
この方法では、自己肯定感は育ちますが、小さいうちから「褒められる」ことに慣れ過ぎて、根拠のない自信も一緒に育ってしまうケースもあるようです。たとえば、「自分は特別な存在なんだ」と勘違いしたり、「クラスメートより自分は優れている」というエゴで他人を見下ろしたり…。そうならないようにするには、褒め方を変えることが必要なようです。
■子供に勘違いさせないためには具体的な内容を褒める!子どもに勘違いさせないようにするには、「子どもの行為を具体的に褒めること」が大切です。どんな行為が具体的によかったのかを言ってあげましょう。
たとえば、「ごみを片づけてくれてありがとう」「〇〇の絵が上手に描けたね」などです。
時には、そのプロセスを褒めてあげることも必要です。運動会のかけっこで1等賞になれなくても、「1番になりたい」と思って毎朝走っていたなら、そこを褒めてあげましょう。