子どもの味覚を育てるために! 親が気を付ける食材選び

昨年10月にNHKの番組で放映された「子どもの味覚 正しく認識せず」というニュース。このニュースでは、東京医科歯科大学の植野正之准教授が、さいたま市の小1~中3まで350人を対象に行った味覚調査の結果を取り上げ、実に全体の31%の子どもが正しく味覚を認識できないということを浮き彫りにしていました。

調査方法は、一定の濃度の味をつけた液を口に含ませ、5種類の味覚を当てるというものでしたが、特に酸味と苦味の違いがわからなかった子どもが多かったようです。
子どもの味覚を育てるために! 親が気を付ける食材選び

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■子どもの味覚は3歳までに決まる!? 「三つ子の魂百まで」と昔からいわれていますが、子どもの味覚もほぼ3歳までに決まるようです。米国ペンシルベニア大学のモネル化学感覚研究所という調査機関によると、「2歳の時に好きだったものはおとなになっても好き」という結果も発表されているほどです。

子どもの味覚センサーはおとなより3倍敏感ともいわれ、濃い味を経験すると味覚基準が濃いほうを求めやすくなるのだとか。「市販の離乳食ばかりあげていたら、ママが作ったものを食べなくなった」という話をよく聞きますが、それはこのことが原因なのかもしれません。

■子どもの頃は、なるべく素材の味を覚えさせましょう冒頭の調査の結果の原因として「濃い甘味、塩味、旨味に慣れさせてしまうと正常な味覚形成がしにくい」ということが指摘されています。


それはつまり、子どもが小さいうちはできるだけ薄味にして、素材そのものの味を覚えさせることが大切だということ。濃い味付けにせず、旨味の強すぎる食品添加物を極力避けることがよいようです。


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