母の愛が生まれたワケが奥深い…NHKスペシャル『生命大躍進』
たまに弱音を吐きたくなることもあるけれど、愛しいわが子のためなら何でもできちゃう、子育てって不思議です。とくに人間の母親は、あらゆる生物の中で、これほど献身的な子育てをする生物はいないといわれているそうですよ! 強くて深い「母の愛情」って、一体どこから湧いてくるものなのでしょうか。
6月7日(日)夜9時に放送される、
NHKスペシャル「生命大躍進」の第2集によると、その謎を解くヒントは、2億年以上前に私たちの祖先に起きた、「母乳」と「胎盤」の思いがけない進化にあるといいます。
■母乳による子育てが、母親の愛情の始まり番組内で紹介されているのは、生きた化石とも呼ばれる原始的な哺乳類「ハリモグラ」。
驚くことに、哺乳類にも関わらず卵を産み、汗のように湧き出す不思議な母乳で子育てをします。しかもこの母乳、赤ちゃんの栄養になる以前に、卵を雑菌の繁殖から防ぐ殺菌液の役割も果たしていると考えられるのだそう。
そこから科学者たちが導き出したのが、「母乳はもともと、殺菌物質を含む汗のような液体だった」という大胆な新説! およそ3億年も昔に、私たちの祖先の体内で異変が起こり、卵を守る汗が母乳に変わってしまったというのです。
母乳の起源が汗とは衝撃的。そして、母乳の役割がそもそも「子を守るもの」であったということに、深い愛情を感じます。
ハリモグラの授乳シーンでは母子が触れ合うきっかけとなっている母乳の素晴らしさが改めて感じられます。ちょっと意外な授乳方法ですが、ママとしては感慨深くもあるシーンではないでしょうか。