子どもを受けとめるって? ママが身につけたい、子どもの話を聞くためのスキル(ママが楽になる母親コーチング特集3)


子どもを受けとめるスキル(2)見る ~エンジェルアイ(天使の目)をあなたに~

エンジェルアイ(天使の目)。それはコーチや組織のリーダーがクライアントや部下の話を聞く時の、1つのモデルとなるような眼差しを表す言葉だ。相手を無条件で受け入れる、そう決めている人の「目」の表情だ。

もちろん、エンジェルアイを子どもに向けることは大事。でも、それとともに忘れてならないのは、「自分にもエンジェルアイを向ける」こと。

たとえば、子どもが熱を出すと、親は「ああ、昨日の夕方、私が空気の悪いスーパーに私が連れて行ったからだ」など、自分に「イーグルアイ(鷹の目・厳しく射るような批判的な目)」を向けがち。


しかし、そこで、フッと力を抜いて、エンジェルアイで自分を見てあげることができたなら、つまり、自分の失敗を責めずにいられたなら、子どもに対してもエンジェルアイが向けやすくなるのでは?

子どもを受けとめるスキル(3)ペーシング ~ただ繰り返す~

ペーシングのスペルはPaching。直訳すると「相手とペースを合わせる」という意味。すなわち、ペーシングとは、相手のペースに合わせて、相手の言うことや気持ちを受けとめるスキルのことだ。

たとえ、それが自分にとっては都合の悪いものであったとしても、できるだけの忍耐と思いやりを動員してしっかり受けとめる、そういうスキルがペーシングだ。こちらは、あべさんの友人のエピソードを引用しよう。

「病院に1泊入院しなければならなくなったR子ちゃん。母親が乳飲み子を抱えていため、入院手続きは父がすることに。父が話を切り出すと、R子ちゃんは当然のように泣き出し続け、お手上げ状態になった父。

『泊まるの、いやだよー』途方にくれた父は確かにそうだなぁ、と思い、
『そうだよね、いやだよね』
『泊まるの、こわいよ!』
『そうだよね、こわいよね』本当にそうだなぁと思いながら、R子ちゃんの言うことをただただ、繰り返していた。

すると数分後、R子ちゃんはふと顔を上げて、
『わかったよ、R子、びょういんにとまる』と言ったのだそうだ。

「人の気持ちは、『そうか、そうなんだね』と、誰かから認められるだけで軽くなるものです。あくまでも焦点は、その人の気持ち。ペーシングとは、その人がまさにそう思っている、その思いや気持ちを受けとめるスキルなんです。」

人を受けとめるって、こんなに深いことだったんだ! そのことが理解できたところで、次回はいよいよ、コーチングの真髄とも言える「子ども働きかけるスキル」について学びます。

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