2015年6月26日 06:15|ウーマンエキサイト
子どもを受けとめるって? ママが身につけたい、子どもの話を聞くためのスキル(ママが楽になる母親コーチング特集3)
子育てはコーチング技術を使えばもっとうまくいく!
親が子育てで「野望」や「不安」以外に持てるものって何!?の続きです。
ちょっと自分の心の中を整理して、余白(余裕)をつくる。その余裕で、相槌を打つ。そんな気持ちになれたらのならコーチングのスタート地点につけたのかもしれない。スタートラインに立ったら、第1ステップとして何をするのがよいのだろう? 引き続きお話を、国際コーチ連盟マスター認定コーチの、あべまさいさんに伺いました。
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子育てコーチングの第1歩は、子どもを受け止とめること
子育てコーチングの第1ステップは、子どもを受けとめるスキルを身に着けることだ。それはさらに、「聞く」「見る」「ペーシング」という3つの項目に分かれている。項目ごとに詳しく見ていこう。
子どもを受けとめるスキル(1)聞く ~子どもが「聞かれた」と思う聞き方~
コーチという立場には、1つの原則がある。それは、「相手から返ってきたコミュニケーションは、自分が相手に伝えたコミュニケーションの結果である」という原則だ。これは子育てにも当てはまる。
親のコミュニケーションによって、どれほど子どもの反応に違いが出るのか? 再びあべさんのエピソードを引用しよう。
「ある朝、娘が目覚めるなり『のどが痛いよ』と訴えてきた。家事をしていたので、布団にいる娘に遠くから『きっと口を開けて寝ていたんじゃないかなぁ?』と声をかけると、娘は『口なんか開けてない!』と言うと、布団に顔を埋めて号泣し始めた。
数日経った朝、娘が再び『のどが痛いよー』と言った時は、家事の手を止め娘の傍らに行き『どこ? どこらへん?』と聞くと、即座にパカッと口を開けた。私はじーっと覗き込み、喉の中をまんべんなく見てひとこと、『確かに赤いみたい』と低い声で、心底納得した口調で言った。すると娘はゆっくり口を閉じ、何事もなかったかのようにパジャマ姿のまま絵を書き始めた。
このエピソードを聞いて、「ああ、わかる。子どもって、こういうことあるよなぁ…」と思ったママも多いのではないだろうか。
「聞くという行為は、『最初から最後まで聞く』、『相手の言わんとしていることをそのとおりに理解しようとする』、そして、『それだけで完了する行為』なのだと、その時に感じました」と、あべさん。