子どもの行動を理解する4つの視点(しからずにすむ子育てのヒント特集2)
子どもの行動を理解する4つの視点
子どもの行動にイラっとして「ダメな子ね!」となる前に、ちょっと待って! 子どもの行動には必ず理由がある。その時の気持ちを次の4つの視点で考えると、具体的な関わり方がわかってくる。こんなふうに子どもの側に立つと、同じ行動も違って見えてきませんか?
困ったなぁ ~わからない~
指示の意味や、その場に応じた行動がわからない子もいる。しかし、大人にとっては当たり前のことなので、「子どもの『わからない』気持ちがわからない」ということも
▼こんな対応が有効
「ボールをこの箱に入れようね」などと具体的に説明し、大人がやって見せたり、一緒にやったりして、やり方を伝えてみよう
無視していないよ!~聞こえてない~
遠くから声をかけていませんか? 子どもの耳に届いていないのかも。特に乳幼児の場合は、本当に聞こえていないことも多い。
▼こんな対応が有効
近くで子どもに目線を合わせてから話してみよう。
こっちを見て! ~わざと~
注目されたくて、「わざと」やる子もいる。本当はママのことが大好きなのに、なかなか素直になれなくて…という気持ちのようだ。
▼こんな対応が有効
一緒に遊ぶ、スキンシップをとるなどの「スペシャルタイム」を! 忙しい時に起こりがちなので、「これから30分はご飯を作るから遊べないのよ」と、できない理由を伝えるとgood!
悪気はないの ~うっかり~
指示を聞いても、すぐに忘れてしまう、うっかり屋さんもいる。
▼こんな対応が有効
「何をやるんだっけ?」「これはどこに入れるんだっけ?」などと、一緒に確認をしよう
子どもに寄り添うキッカケに
もちろん、必ずしもひとつの行動にひとつの要因ということではなく、またこの4つでは説明のつかないこともある。分類が難しいと感じても、もちろん、OK!
「大切なのは、すぐに叱らず、まずはいろいろな視点から子どもを見てみることです」と、高山さん。
次回は「普段、無意識にやっている自分のイライラパターンを理解するためのQ&A集」です。
「こんな発想があったのか。もっと、この話を詳しく知りたい!」と思った人は
◇ママもこどもも悪くない!「
しからずにすむ 子育てのヒント」
(著者:高山恵子/学研教育出版) 定価:本体1,200円(税別)