コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「これって産後鬱?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.7
産後1週間目の息子。実家へ帰った夜、初めての沐浴はわたしが担当することになった。
新生児は、想像していたよりはるかに小さい。手足は細く、柔らかで頼りない。
頭も小さく、人形のようだ。強く握りしめたら壊れてしまいそうなほど、生まれたての身体は華奢でやさしく、丁寧に扱わないと死んでしまうんじゃないかと思う。
産前用意しておいたベビーバスに、息子の頭を左手で支えながら入れる。
自由に使えるのは右手だけ。シャワーを扱うのも、身体を洗うのも片手だけで行わなくてはならない。
赤ちゃんの肌は絹のように滑らかで、わたしの肌のようにホクロも、痣もついていない。
石けんひとつとっても、低刺激のものでないと肌荒れしてしまうのではないかと少々心配もした。
息子は、ベビーバスの中で目を開いてなんとも言えぬ気持ちのよい顔をしていた。
まるで仏様のように穏やかな顔つき。「あぁ、なんて可愛いのだろう」。
以前友人が「他人の子も可愛いけれど、自分の子は世界で一番可愛いよ。」と、話していたことを思い出す。
やっぱりこの気持ちは特別だ。
こればっかりは、産まれてみないと分からなかったこと。
わたしもすっかり“親バカ”のようだ。