コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「あぁ、眠れない。産後の不眠問題」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.8
その日の夜はご馳走だった。
「ちゃんと食べて、元気になって、おっぱいがたくさんでるといいからね」
実家でも母が毎晩栄養満点のおいしい食事を用意してくれていたけれど、こうして義理の母も、わたしにとても尽くしてくれた。
あぁ、なんてありがたいこと。
夫も久しぶりに過ごす家族との時間がとても嬉しそう。
結婚して、家族になって、こうしてまた新しいメンバーを迎えられて本当によかった。
夕食を食べて息子の沐浴を終わらせ、「さぁ眠るか~」とベッドに入るも…はて。眠れない。
しばらく目をつむっていても、刻々と過ぎていく時間。
0時、1時、2時…「おぎゃあ、おぎゃあ」その間にまた息子の歓が泣き出した。
すぐに抱き上げ、おっぱいをあげる。
満足したのかまた深い眠りに入る息子。
うーん、うらやましい。わたしもこうして誰かに抱っこされながら眠りたい。
眠気はMAXを迎えているのに、どうやっても寝付けないのは、どうしてだろう?
夫がちょっと寝返りをうっただけで音が気になってしまい寝付けない。
「はぁ、これは困ったな…」
わたしはこんなに神経質だったっけ?
目をつむりながら、眠ろうと努力してみたけれど無理だった。
その間、自分が小さかったときのことを思い出したり、その日の出来事を思い出したりしていたら、いつの間にか外が明るくなり朝になってしまった。
…しまった。眠れない。これは…どうしたものか。
その日以降、わたしは不眠気味になってしまった。
きっと、環境の変化のせいだ。おっぱいも数時間おきにあげないといけないし、眠れないのはなかなか辛いものである。
そんな中、かわいいはずの息子が泣き始めると
「わたしだって泣きたい」と悲しくなってしまい、一人息子を抱きしめながら部屋でしくしく泣いた。
ただ眠れないことでこんなにも追いつめられるとは、思っても見なかった。
こんなにもメンタル面が弱くなるとは、とほほ。
そんなある日、またしても事件が勃発するのであった…。
(Boojil)
つづく