コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「母乳からミルクへ おっぱいをあげなくちゃ」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.9
夫の実家で眠れない日々を過ごして4日ほどが経ったころ、夫の親戚が遊びにくることになった。
結婚式でもお会いしたことのある伯母さんに、夫の従妹に、そのこどもたちがお祝いに来てくれた。こどもたちも初めて見る小さな赤ちゃんに触れて、終始嬉しそうだった。
一緒に昼食をとり、子育てに関していろいろとアドバイスをもらって良い時間を過ごさせてもらったのだけれど…。
その日の夜も、わたしは寝付けずにいた。
うーんなんだか気持ちが悪いぞ…どうやら熱もあるようだ。身体が熱い。
寝苦しさから喉が渇いたので、夜中水を飲みにキッチンへ。
コップ一杯の水を「ゴクン!」と一気に飲みほして部屋に戻ると、急激な吐き気がやってきた。
夜中3時ごろ、トイレに駆け込み「おえおえおええ~!」
どうしたものか、全て嘔吐してしまった。
ふと昨日のことを思い出す。そういえば、夫の伯母さんが
「ついこの前、急性胃腸炎で家族全員嘔吐と下痢で大変だったのよ~」
と話していたっけ。
・・・・は! もしや、この急激な吐き気は、急性胃腸炎なのか?
発熱
嘔吐
不眠
産後の体力低下に加えて、この仕打ちはなんなのだろう。
それでも、2時間起きに息子はおっぱいが欲しくて泣き出してしまう。
「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあああああ」
あぁ、おっぱいをあげなくちゃ
わたしが頑張らなくちゃ。
わたしが元気でいなくっちゃ、この子は生きていけない。
大きくなれない。死んでしまう。
母になったのに、身体を壊した自分が恥ずかしくて、情けなくて、辛くて、辛くて涙が出て来てしまった。
「あぁ、お家に帰りたい」。 そう思ってしまった。
実家に帰れば眠れるかもしれない。
相変わらず義理の両親はわたしたちにとても良くしてくれて、家事は何一つしないでいい暮らしをさせていただいていたのだけど、気遣いから知らず知らずストレスが溜まっていたようで、不眠の辛さも重なって、体力的にも精神的にも辛くなってきてしまった。