叱ることには意味がある(子どもを叱ったら実行するまで見届けよう・前編)

おそらく、ほとんどの母親は「なるべくならば子どもを叱らずに優しく接していたい」と考えていると思います。しかし実際にはそうはいかず、ふと気がつくと一日中子どもに小言を言っていた、というような経験のある人も多いのではないでしょうか。

子どもを上手に叱り、注意にしっかりと耳を傾けてもらうために大事なポイントについて見ていきましょう。

目次

・なぜ叱る? 叱ることは親心
・こんな叱り方は有効性が低い


子どもを叱るのは親心。子どもの成長という点から見ても意味がある行為なのです。

© Oksana Kuzmina - Fotolia.com


なぜ叱る? 叱ることは親心

子どもがなかなかベッドから出ないと言っては「早く起きなさい」と叱り、やっと起きてくると「朝ご飯を食べなさい」「顔を洗いなさい」「遅刻するから早く支度しなさい」…といった感じでずっと叱り続け、子どもが学校に出かける頃にはすっかり疲れ切って、しばらくぐったりして何も手につかない、という人もいるかもしれません。

そして、子どもが学校から帰ってくると、

「遊んでばかりいないで宿題しなさい」
「予習復習をちゃんとやりなさい」
「塾や習い事に行きなさい」
「夕食を早く食べてしまいなさい」
「お風呂に入りなさい」
「夜更かしはやめてさっさと寝なさい」

……。毎日こんな感じで叱ってばかり、などという声が聞こえてきそうです。


さて、ではどうして親は子どもに小言を言うのでしょうか。それは、子どもがちゃんと育ち、しっかりした大人になって欲しいからではないでしょうか。間違ったことをした時に、ちゃんとそれを理解した上できちんと反省し、同じことをもうしないようにしてほしいと思うからこそ、叱るのだと思います。

逆に言えば、たとえばフラストレーションがたまっているだとか、人目が悪いだとか、親個人の都合と合わないだとかいったような理由で子どもを叱りつけるのは、良くない叱り方ということになります。


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