子どもの心に届く叱り方とは(子どもを叱ったら実行するまで見届けよう・後編)
叱ることには意味がある(子どもを叱ったら実行するまで見届けよう・前編)の続きです。
有効性の低い叱り方を続けていると、子どもは親の注意や言うことを聞かなくなってしまう、ということを前編でお話ししました。
では、子どもに聞き流されない叱り方とは、一体どんなものなのでしょうか。
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実行させないと叱った意味がない
大事なのは、子どもを叱った時には「その場で」まちがいなくやらせることです。状況をきちんと見て取った上で必要なことを注意したのであれば、子どもの口答えに筋が通っていようがいまいが、後回しにすることを許してはいけません。
ところが、注意を口にするだけではなく実際に実行までさせる、という親は意外に少ないのが現実のようです。特に、子どもが勉強を理由に持ち出して口答えをした時には、その傾向が高くなるようです。
また、子どもが男の子の場合には部屋の片付けなどについてはあきらめてしまっている親も多いようで、たびたび部屋を片付けるよう注意はするものの、片付けを放っておいても特に対処しない親は多くいます。
このようなかたちで、
注意だけしてそのままにするということを続けていると、子どもはだんだんと親の注意を聞き流すようになっていきます。つまり、親はいちいち小うるさいことを言うけれども、適当な言い訳をして流しておけばそのうち忘れる、などと考えるようになるのです。
そうならないようにするには、常日頃から「親に注意されたらその場でしっかりやらないと許されない」というかたちで叱る必要があります。