コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「ノックダウン!夜間救急病棟へ」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.11
2週間前、わたしはこの病院で息子を産んだ。
全体力を振り絞り、大声を上げて、死ぬ思いで産まれてきた、わたしの大事な赤ちゃん。
でも、ここに息子はいない。
何か大きな病気にかかっているのかもしれない。
わたしはこのまま死んでしまうのかもしれない。
もうこのまま息子を抱きしめられないのかもしれない。
病院のベッドに倒れ込む。
わたしの頭は不安でいっぱいだった。
尿検査、血液検査、点滴、念のためにCTスキャンもした。
結果が出るまで、しばらく待った結果…。
「急性胃腸炎、それに加え膀胱炎ですね。」
え!? なんと?膀胱炎???
先生の結果はこうだった。
「急性胃腸炎にかかったことで身体に必要な水分がかなりの量、外に出てしまっています。
それに加え、膀胱炎のせいで、本来なら菌を出すための尿がほとんど出ていない。水分不足からやってくる、高熱です。」
なんと! いつの間にやら膀胱炎にもかかっていたとは!!
産後は色んな病気にかかりやすいとのこと。
そして、産後は補給した水分がおっぱいに取られてしまうため、普段より多めに水分をとらなくてはいけないそうだ。
わたしは毎日2リットル以上の水を飲むことになった。
その日を境に高熱からは解放され、再び実家での育児に追われる生活がスタートした。
こどもが産まれてから、この数日の間で味わったことのない幸福感と、心身ともに苦しむ地獄のような時間が波のように押し寄せて、行ったり来たりしている。
そんな中、母や父、そして夫は無償の愛で全力サポートしてくれた。
仕事で疲れているはずの父も、夫も病院でずっとわたしを待っていてくれた。
母も仕事を休んで育児に徹してくれた。
これかあ、家族ってものは。すごい、すごい深い絆で出来ているんだなぁ。
こどもを産む前よりも、家族のありがたみを更に感じている自分がいる。
わたしも母になったんだ。体調を崩している場合じゃない。
不眠続きの毎日をどうにか克服していかなければ…!
(Boojil)
つづく
こうしておかっぱちゃんは不眠対策を練り始める。
次回、不眠に効果的な◯◯が登場。次回もお楽しみに。