自分の気分次第で叱ったりほめたりするのははダメ
2番目に良くないのがこれです。
仕事がうまくいっているなど、何らかの理由で機嫌がいい時には、子どもにめっぽうやさしい。
逆に、仕事で滅入っていたり、何かつらいことがあったりしてストレスが溜まっている時には、子どもにも厳しくあたってしまう。そんな親がいます。
もちろん、人生いろんなことがありますから、そうなってしまう気持ちもわからないではありません。
いつも同じ、一貫した態度で子どもに接することなど、普通の親には、なかなかできるものではありません。
しかし、あまり喜怒哀楽が激しく、自分の気分次第で、子どもにやたら優しくしたり、冷たくしたりを繰り返していては、子どもはいったい、何をどうすれば、親に喜んでもらえるかわかりません。
親を喜ばせるつもりで何かをしたのに叱られた。
あるいは逆に、何もしていないのにやたらとほめられた。
そうなると、子どもとしてはどうしていいかわからず混乱します。
ほかに、心を傷つけてしまうダメな叱り方には、次のようなものがあります。
・「お姉ちゃんなのに」「お兄ちゃんなのに」と叱る
・「マサル君はもう~なのに、サトシはまだそれしかできないの」とほかの子どもと比較して叱る
・「せっかく、~教室に通っているのに、そんなんじゃ、お金の無駄ね」とお金のことを出して叱る
・努力したにもかかわらず、「何だ、~点か」と、結果のみ見て叱る
これらを頭に入れて、お子さんの叱り方に気を配ってみてはいかがでしょうか。
(諸富祥彦)
【私って、上の子可愛くない症候群!?】知っておきたい子どものこと Vol.13 | HugMug