引っ込み思案な子どものために、親は何をしてあげられる?
子どもの引っ込み思案を直すポイント(1)責めない
「どうして、自分の気持ちを、ちゃんと言えないの!」などと、責めないこと。
これが一番、大切なことです。
引っ込み思案の子の多くには、「自分は『言えない子』なんだ」と、「気にすれば気にするほど、話せなくなる」という特徴があります。気にすることで、ますますそれができなくなってしまいます。私たち心理士は「神経症状」と呼びますが、これは「気にすれば、気にするほど、ますますそれが強くなってしまう」のです。
引っ込み思案のほかにも、つめかみ、歯ぎしりなど、さまざまなことがこれに当たります。
これに対する親の対応のポイントの一番は、「あまり意識させないこと」です。
そしてそのためには、まず、親御さん自身が、「お子さんの引っ込み思案」を「意識しない」ようにすることです。
親が気にすればするほど、子どももそれを気にするようになる。そして、自分の引っ込み思案を気にすればするほど、ますますそれは強くなってしまうのです。
子どもの引っ込み思案を直すポイント(2)親がモデルを見せる
2つ目は、親が「モデル」を見せることです。
お子さんの引っ込み思案を目の当たりにしていると、親としてはつい、イラッとしてしまいます。
「どうして、自分で言えないの!」となってしまいがちです。
しかし、これは逆効果。子どもはますます言えなくなってしまいます。
そんな時、そっとお子さんの側に寄って言って「○○くんに、『○○』って、言ってみようか」「だいじょうぶだよ、言ってみよう」と声がけしてください。
それでも言えない時は、お母さんがお子さんの後ろに行って、お子さんの代わりに言葉を言ってあげてもいいでしょう。そして、だんだんそれを少なくしていく(お子さん自身に一言でも言ってもらうようにする)のです。