引っ込み思案な子どものために、親は何をしてあげられる?


子どもの引っ込み思案を直すポイント(3)言えない言葉を紙に書く

言えない言葉を「紙」に書いてもらう。
自分の考えを「言う」ことはできなくても「紙に書く」ことはできる子がいます。
幼稚園や保育園、小学校の先生方と相談して、ほかの子が言っている場面で、替わりに、「紙に書く」ことを許可してもらいましょう。そして、先生に代わりに読んでもらうのです。
読んでもらった後、クラスのみんなから大きな「拍手」をしてもらうと、さらに効果的です。

私自身の「引っ込み思案」が治るきっかけになったのは、小学校2年生の時の学級担任の先生が、これをやってくれたことです。

「今日の授業で一番、おもしろかったのは、諸富くんの意見でした。先生が読みます」

私の考えたジョークが先生に読んでもらえたその瞬間、学級全体で、ドッとあたたかい笑いがおき、拍手になりました。
私は、その時をきっかけに、徐々に人前で話すことができるようになりました。

引っ込み思案の子の多くは、「人からどう思われるか」が気になって、緊張しています。
みんなからあたたかく、受け入れられる体験をすることで、引っ込み思案の多くは直っていきます。

これは先生方の協力なしには、無理なことです。
ぜひ、このページを先生方に見せながら、協力してもらってください!

(諸富祥彦)

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