赤ちゃんの生育のためには、低層階に住むほうがいい?(前編)
赤ちゃんはまさに体のいろいろな部分を成長させていっているわけですが、体だけではなく脳の神経回路もまた成長させていっています。そのためにはどんな住まいに住むといいかをチェックしてみましょう。
© naka - Fotolia.com
高層階に住むことが赤ちゃんにとってハンデとなる!?
赤ちゃんが健やかに生育するためには、庭があって赤ちゃんを遊ばせることができるような一戸建ての住宅が望ましいのですが、現代日本の、特に都市部に住む子育て世代の若い夫婦にとって、それは無理な相談なのかもしれません。庭付きの一戸建てどころか、マンションやアパート住まい、という方が多いのが現実ではないでしょうか。
マンションやアパートに住みながら赤ちゃんを育てる場合、できるなら1階~2階といった低層階の部屋を選ぶようにしたほうが、赤ちゃんの生育にいい影響があります。
マンションやアパートの低層階というと、車などが通行するときの音や振動、近くの家からの騒音、子どもが遊び回る声などが入ってきて少々騒がしく、煩わしく感じることもあるものですが、一方で赤ちゃんを外に連れ出す際におっくうにならない、という大きな利点が得られます。
実際のところ調査してみると、
マンションやアパートの高い階層に住んでいるご家庭では、赤ちゃんを外で散歩させる回数が少なくなることがわかっています。1階~2階に住んでいるご家庭に比べて4割程度になるというのです。
これはエレベーターの有無に関わりませんので、高い階層に住んでしまうと、それだけ下まで降りていくのが面倒に感じるようになるのだと思われます。
この点だけで考えると、マンションやアパートの高層階に住んでいる赤ちゃんはそれだけでハンデを背負ってしまうことになると言えるでしょう。(高層階でも頻繁に散歩などしているご家庭は問題ありません)。