コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「性欲激減! 産後クライシス?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.24
産後、気付かぬうちにやって来た「産後クライシス」の気配…。夫に怒鳴り散らした後、わたしは「あぁ、なんであんな言い方しちゃったんだろう…」と反省するも、夫の仕事が決まらないもどかしさから、不安と焦りで心はざわつくばかり。
そういえば、こどもが産まれてからというもの、特にわたしは日々の育児と仕事に追われ、夫に対する以前のような恋人気分はどこへやら? イチャイチャする気も起きない。
うーん、産後女性は性欲が減ると聞いてはいたけれど、ここまでなくなるものか。それもそのはず、人ひとりを自分の細胞の中で作り上げ、血液から母乳が作られ子の栄養として与えているのだから、性欲が子を育てるための食欲に移行してしまうのは仕方が無い気がする。
わたしは大きな変化があったけれど、夫はどうなんだ?
本当は我慢しているのかもしれない! それだったらかわいそうじゃないか。ずばり、ここは率直に聞いてみよう。
わたし「ねえねえ、性欲ってあるの?」
夫「え? うーん、そうだな…なんか、こども産まれてから減ったんだよね」。
えぇ!? なんと! 夫も減ったとのこと。そうなの? 産後は女性の方が性欲が減って、夫の求愛行動に耐えられずギクシャクするものではなかったのだろうか?
夫がどんどんフェミニンになっていく。このままいけば、いつか夫のおっぱいから母乳が出る日も近いのではないだろうか…。
良いのか、悪いのか分からないが、夫婦の性生活についてはお互い同じ波長のようなので今は育児に徹しろ! ということにしておく。
まぁ、喧嘩は増えたけれど、仲が悪い訳ではないからいいのかもしれない。
産後クライシスをどうにか回避するためには、やっぱり、男性が積極的に育児に関わる必要があるとわたしは思う。妻は夫に優しくされれば、応えようと思うはず。
現段階でわたしの夫は育児に積極的だけれど、世の新米お父さんは、育児にどの程度関わっているだろうか?
特にサラリーマンの人は満員電車に揺られ、仕事が終わっても上司の呑みに付き合わされ帰りは終電。忍び足で玄関から部屋に入ると電気もついていないで真っ暗…。家に帰ったら妻とこどもはスヤスヤ眠っている、なんてお父さんは、なかなか育児に関わる事が出来ないだろう。この生活スタイルでは仕方あるまい。
しかし、その状況の人はぜひ奥さんに優しい言葉のひとつでもかけてあげてほしい。お母さんという生き物は、嫌でも頑張ってしまうもの…。
このご時世、夫の収入だけでは家庭がまわらず、共働きの夫婦も多いのでは? 育メンという言葉があるけれど、「そもそも育児とは女性だけがするものなのだろうか?」と、わたしは疑問に思う。