モノクロだけじゃない! 色彩の豊かさに目を奪われる、親子で鑑賞したい影絵作品
光と影が織りなす幻想的な影絵の世界は、まっさらな子どもの感受性に響きます。そして、大人にとっても仕事や家事、人間関係などからのストレス解消と心のリカバリにうってつけです。
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そんな魅力あふれる影絵アニメのDVDやさまざまな作品、影絵劇団について紹介します。
■“アニメーションの母”ロッテ・ライニガーの名作DVD
影絵作家のロッテ・ライニガー(1899年~1981年)は、世界初の長編アニメ『アクメッド王子の冒険』(1923年)を制作しました。この作品はサイレントの影絵アニメ映画で、優れた芸術性が高く評価されています。エキゾチックで華麗な映像は、親子で楽しめることうけあいです。
造形やデザインの秀でた技法から、“アニメーションの母”と呼ばれているロッテ・ライニガー。彼女の影絵アニメは『ロッテ・ライニガー作品集 DVDコレクション』で見ることができます。
DVDには短編アニメも多く収録されているので、時間の調節もしやすく、小さな子どもにもおすすめです。
■日本の影絵作家の代表・藤城清治
影絵の巨匠といえば、藤城清治をまっ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。藤城さんの作品は、各地の美術館などでも展示されています。
色彩の豊かさと、いまにも動きだしそうな影絵の世界の住人たち。心うばわれる魅力的な作品は世代をこえ、多くの人に愛されています。
作品は、写真集やカレンダー、版画やポスターなどで手に入れられます。絵を額に入れて部屋に飾れば、日々の癒やしになることでしょう。