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もしかして、いじめられている…? 学校の話をしない子どもとの向きあい方

ウーマンエキサイト
・聞き役に徹して共感する
つね日ごろから、子どもとの会話やスキンシップを深めておくことも大切です。子どもが話しかけてきてもうるさがったり、説教をしたりしていては、お母さんに話しても共感される喜びを感じられなくなるもの。失望して悲しくなり、そっけない態度をとってしまいます。

子どもが話しかけてきたら、なるべく聞き役に徹して共感してあげてください。うなずきや相ずちを交えながら「○○ちゃんと遊んだんだ、よかったね」「○○ちゃんとケンカしちゃったんだ、それは悲しかったね」と共感するにとどめましょう。子どもから意見やアドバイスを求められないかぎり、話を遮らずに好きなだけしゃべらせてあげてください。


・会話の習慣づけをする
普段から自然に学校のことを話す習慣をつけておくと、子どもも抵抗なく言葉が出てくるはずです。夕食時の家族団らんの時間や入浴時など、子どもがリラックスした状態のときにさりげなく「今日は何して遊んだの?」「学校でのお勉強は楽しい?」と優しく語りかけてください。

期待したような答えが返ってこなくても決して深く追求せず、会話を習慣づけておけば、子どもが話したいことがあるときは自然に報告してくれるようになります。

耳掃除や仕上げの歯みがきのときなど、子どもと心地よいスキンシップをとっているときに話しかけるのもいいでしょう。

・子どもが興味のある話題を投げかける
小学校低学年以下の子どもは、まだ時系列に沿って要点を報告する言語能力は備わっていないものです。表現力が幼い段階の子にはお母さんの方から子どもが興味のある話題を投げかけてみるのもいいでしょう。

学校の予定表に目を通しておき、子どもが好きな授業やおもしろそうなイベントがあった日の夜に様子をたずねれば、いつもより具体的に話してくれることがあります。子どもが感動したり誉められたりした話であれば、満面の笑みで「よかったね」と共感してあげてください。


0~2歳児にスキンシップが足りなかった場合は、ギュッと抱きしめて一緒に喜んであげると、子どもに不足していた愛着のエネルギーを補充できます。

・子どもの安全とプライドを守る
表情がこわばっていたり、登校を嫌がったりするなど子どもの様子がいつもとちがうときは、慎重に対応する必要があります。「学校で何かあったの?」「誰かにいじめられたの?」と問いつめると、さらに心を閉ざしてしまうケースもあります。

子どもはそれなりにプライドがありますし、親に心配をかけたくないという優しい心を持っているからです。この場合は学校の担任に様子をたずねるなどして対策を考え、大人が問題を解決し外因的なストレスを除去することからはじめてください。

原因がよくわからない場合や深刻なケースでは担任だけに任せるのではなく、専門家や地域の子育て支援サービスなどにも相談をするといいでしょう。子どもの安全とプライドを守ることを優先して、問題を解決するように心がけてください。

「核家族化や地域のコミュニケーションが希薄になっている状況では、お母さんひとりでは解決できないことがたくさんあります」と殿崎先生。
ひとりでがんばりすぎずに、地域の社会資源やお悩み相談室などを積極的に活用してくださいね。

・取材協力:エキサイトお悩み相談室 殿崎陽大(とのざき ようた)先生

(しょう)
 
 
 
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