2016年6月23日 11:00|ウーマンエキサイト
コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「料理は苦手~ズボラな母の離乳食~」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.30
息子はその小さな口を開けて、もぐもぐと口を動かす。その仕草はまるで小鳥がえさをついばんでいるかののように愛らしく、わたしはかわいさのあまり絶叫した。
「か・か・か・かわいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!」
こんなにかわいいのならば、離乳食なんて楽勝だ。
そんな気持ちでスタートしたのはいいが、1週間も過ぎるとこの光景にも慣れてきて、あっという間に「大変だ~」と、弱音を吐く始末。
始まったら最後、エンドレスで離乳食を作り続けなくてはならない。
「あぁ、母乳のころは楽でよかったなあ~」。
そんな息子の離乳食ライフも、しばらくは週明けに一気に作り貯めをして冷凍庫へ保管。
忙しい時は、ストックしておいた離乳食を解凍して使った。
面倒くさがりやのわたしは、同じ野菜のサイクルで1週間をまわしていたので、息子もよく飽きずに食べてくれたものだと思う。どこかのマメなママさんブログを読めば、しっかりと毎食違う献立でやっている人もいるのだから感心してしまう。
スタートしてから2ヶ月が経ち、1日1回食からスタートした離乳食も、1日2回食へ進むと更に手間も増え、ゆったりとした時間は比例してなくなっていく。
それもそのはず、夫と私の分の食事とは別に、息子用の食事を1回ずつ作り分けるのだから、忙しいのは言うまでもない。これが、もう少ししたら1日3回食になるのか…。想像を絶する忙しさなんだろうな…。
この世のお母さんはみんなこの作業を毎日してきたなんて、信じられない。
離乳食を始めてから2ヶ月が経ち、息子ももうすぐ生後9ヶ月に突入する。
ずり這いも上手になってきて、移動できる場所も広範囲に!もうすぐハイハイもできそうだ。
新しい事ができた瞬間、きゃっきゃと声に出して、息子はニコリと笑う。
毎日毎日、できることが少しずつ増えていく息子を眺めていると、どの瞬間も見逃したくないなあ。と、わたしは思う。
忙しくったって、ゆっくりする間もなくったって、息子の笑顔を見れば、「あぁ、また明日頑張ろう」と勇気がわいてくるのだから、人間よくできているものだなぁ、と思う。
つづく
次回は「どうなる? 無職のお父さん~前編」をお届けします。
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