コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記

「突発性発疹の恐怖」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.34 


ほとんどの赤ちゃんが通る試練。この世に産まれて間もないというのに、こんな仕打ちを受けなくてはならないなんて、人間界は厳しいなあと思う。

わたしは平常心を保とうと思いつつ、1時間ごとにひどくなっていく息子のぐずり具合にオロオロする。夜になると息子のぐずりもピークに! 常に抱っこをしていないと泣きじゃくり、家事なんてとてもじゃないけれどまともにできない。

夫が抱っこを替わろうとしても、いやだいやだと拒んで泣きわめく。やはり、体調が優れないときほど、母親の存在が必要なんだろう。離乳食もほとんど口にせず、常におっぱいを要求する息子。高熱がゆえ、力も出ない。

ぐったりした様子を見て、かわいそうでかわいそうでこちらも泣きたくなってきた。夜は2時間おきに授乳をし、抱っこ、抱っこ、抱っこ…の末、ヘトヘトに。

「突発性発疹の恐怖」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.34 
心も体もずいぶんと疲れきっているはずなのに、それでも代わってあげたいと思った。母親なら誰しも願うであろう、その気持ちを、自然とわたしも願っていた。

この無償の愛情はどこから湧いて出てくるのだろう。母になってからというもの、新しい感情に気付くと自分が違う生き物になったかのような感覚になる。

この子が生まれてからの生活は、慌ただしくも歓びに満ちている。
これからのわたしの人生は、この子がいないと成立しない。だからこそ、元気でいてほしい。

「あぁ、早く元気になりますように。」

結局、丸二日38度~40度の高熱が続き、熱が下がったころにブツブツと赤い斑点が体全体に現れた。「あぁ、やっぱり突発性発疹だった…」。
ほかの病気ではなかったことに安堵し、翌日すっかり元気になった息子の笑顔を見て、「元気になってよかったねえ」と頭をなでる。そして、わたしはまたいつも通り、元の生活に戻るのだった。

つづく
次回は「大苦戦!食べない~1日3回 離乳食」

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