連載記事:『みんなの学校』流 親子関係のつくり方
自主的に学ぶ子は、こうやってできる【『みんなの学校』流 親子関係のつくり方 第5回】
■自主的に学ぶ子は、こうやってできる
―― たしかに言ってしまいますね。
木村:でも、子どもは「怒られたくない」って言うてる訳でしょ? それは怒られることを拒否しているんやわ。そしたら文字どおり、怒られない子になったらいいのよ。
―― え? どういう意味ですか?
木村:「本当に悪いことしました」って本気で反省している子どもに、怒る大人はアホや。
「怒られたくない」って子どもが言うたら、「オッケー、そしたら怒られないようにする作戦、考えようぜ」と。そんなん、簡単なんです。子どもと私が乗った電車が一緒なんだから。「怒られたくない駅」に到着する電車に一緒に乗るだけです。
―― えーっと、思考がついていきません…。
木村:難しいことじゃない、簡単なことよ?
「怒られたくないなら、どうする?」って言うたら、「俺、あの子に謝るわ」って、ほとんどの子が言います。だって謝らなかったら怒られるって、ほとんどの子は知っている。謝ったら怒られない。だから「怒られない作戦」を立てるとなると、子どもは自ら「自分が怒られない」という目的に向かう訳でしょ?
子どもが嘘をついている原因は、怒られたくないから。怒られないように嘘をつく。でも、怒られたくないなら、そのための手段は嘘をつく以外にいっぱいあります。それを考えて、子どもは自分で動きます。
これが、
自主的に学ぶ子ということです。
―― 道筋を説明してもらえれば、わかりますね。…と思いつつ、何かモヤモヤしますが。
木村:納得の話でしょ? 親が自分の子どもを見ようとしていないだけだと思いますよ。
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