2016年11月12日 21:30|ウーマンエキサイト

親が子に望むべき1番目の価値観とは?【『みんなの学校』流 親子関係のつくり方 第6回】

『みんなの学校』流 親子関係のつくり方

『みんなの学校』流 親子関係のつくり方

いまママたちの中で話題のドキュメンタリー映画『みんなの学校』。その舞台である大空小学校の初代校長、木村泰子先生に「親子関係のつくり方」について伺います。

トラブル発生、親としてわが子にどう向き合うか
「間違ったらやり直せばいい」と、親が言えるか?
「怒られずに済んだ」という成功体験をつくらない
大人は正解を言ってはいけない
自主的に学ぶ子は、こうやってできるの続きです。

「親が自分の子どもを見ようとしていないだけ」と、木村先生。そう言われると、「もやっ」とするのは、なぜだろう? それは心当たりがあるからだ…。
親が子に望むべき1番目の価値観とは?【『みんなの学校』流 親子関係のつくり方 第6回】

© Olesia Bilkei - Fotolia.com


■その子が思っていることを、その子がわかるように通訳する

―― 親は、ついつい、子どもを自分の思う通りに動かしたくなります。「これは、こういうことでしょ」と整理したくなります。それが「教育」だとすら思っています。

木村先生(以下、木村):整理というよりも、その子が思っていることを、その子がわかるように通訳することね。整理っていうのは、大人がやってしまうことが多い。
でも、大人がやってしまったら、子どもは大人の整理に乗らないといけなくなります。

―― 子どもが一番できていないことは、「自分との会話」ということですか?

木村:大人が整理して、そこに子どもをのせようとしてしまう。その子だけを見たらいいんですよ。でも親は、周りを見たり、学校を見たりするじゃないですか。

―― あと、親自身の価値観というのもありますよね。「この枠内でないとダメ」という思い込みというか…

木村:そんな迷惑なことはありません。親の価値観を押し付けられるほどに、子どもは親を信頼しなくなる。信頼しなくなるだけじゃなくて、親のために仮面をかぶって生きようとする。


それは子どもの権利条約違反。条約違反ですよ?

親は自分の価値観を子どもに当てはめたい。でも、親の価値観は、自分がこれまで生きてきた中で培った価値観でしょ?

子どもに必要なのは、この先、10年、20年、30年、40年、50年、60年後を生きるための価値観。親の価値観なんて過去の化石や。そんなもん、どれだけ子どもに与えても、子どもは時代を逆戻りするだけです。

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