コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「おめでとう、ありがとう。1歳の誕生日」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.37
わたしは近所で一番美味しいケーキ屋で、大きなショートケーキを買った。イチゴがたくさんのった、真っ白なショートケーキ。
ロウソクに火をつけて、息子の誕生日を祝う。不思議そうな顔をしてこちらを見つめる息子に「1歳になったんだよ。おめでとう。ハッピバースデイトゥーユー ハッピバースデイトゥーユー」と歌を唄っていたら、胸がいっぱいになり、わたしはうれしくて泣いてしまった。
涙が、たくさん出てきた。ロウソクの火が霞む。夫もとても嬉しそう。病気もせずに今日という日を迎えられたこと。こうして家族3人で、お誕生日をお祝いできたこと。息子が1歳になったんだ。
当たり前のようで、当たり前ではない特別な日に感謝した。母になり1年、父になり1年。ふたりとも本当によく頑張ったと思う。
1歳になった息子に、ありがとうの言葉を贈りたい。あなたが産まれて、わたしの人生は彩りを増した。明日が楽しみで仕方がない。あなたの成長を誰よりも願っている。
この想いは、きっと子を持つすべての、愛のあるお母さん、お父さんの気持ち。わたしだけの気持ちではないだろう、そう願いたい。
お誕生日が来る度に、生まれてきてくれたことを思い出して。“今”この瞬間がいちばん可愛い、この世でひとりしかいないわが子。そして、息子にとっても、この世でひとりしかいない母がわたしなのだ。
“お母さん”という生き物は笑ったり、泣いたりしながら、今日もまた育児に奮闘するのだろう。
つづく
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