同じ動きを繰り返したり、ただ音が鳴るだけだったり。知育玩具の多くは、大人には何が楽しいかわからないものです。しかし、その目的がわかれば、子どもの能力をさらに引き出せるかも? 効果的な遊び方とともに紹介します。
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■その1、ルーピング
ルーピングとは、ワイヤーについたビーズや木製の輪を動かすオモチャ。目安としては、生後半年くらいから遊べるようになります。
ワイヤーの形状は、コイル状になっていたり、ジェットコースターのコースのように複雑な仕組みだったりとさまざまですが、それに沿ってビーズを行ったり来たりさせて遊びます。
単純な動きを繰り返すのみで、大人には何が楽しいのかわからない知育玩具の代表格かもしれません。
しかしこれにも、さまざまな目的があるのです。
たとえば、目の前で動くものに反応する能力や、自分で見たとおりにものを動かす能力などを養えるといいます。
子どもがものをつかんで動かせるようになったら、まずはビーズを動かしてお手本を見せてあげましょう。何度も繰り返すうちに、自分でもやってみようとするはずです。
そのときは自由にさせてOK。とくにルールはないので、好きなように遊ばせてあげましょう。
このように小さいころから手先を動かすことは、脳の活性化にも役立つそう。また、
不器用な子どもが増えているといわれる今、手先を器用にする効果も期待されています。
単調なので大きくなるとともに飽きてしまうようですが、そのときはビーズを車に見立てて追いかけっこをしたり、数を数える練習をしたりと、工夫次第で長く遊べるオモチャです。
ビーズはワイヤーについているので誤飲の心配はありませんが、指を挟まないように注意してあげましょう。
■その2、ガラガラ
振ると音が鳴る「ガラガラ」は、乳児をあやすアイテムとして知られています。
最近では手足につけて自分で鳴らすことができるタイプの製品もありますが、これは聴覚を刺激するとともに、自分の行動によって何らかの結果が生まれるということを学ぶトレーニングになるのだとか。
腕を振れば音が鳴る。そんな当たり前のことでも、赤ちゃんにとっては新鮮であり、はじめはなぜ音が鳴るのか理解していないでしょう。
しかし、これを繰り返すことで、「ガラガラをつけているときに腕を振れば音が鳴る」ということを学んでいるようです。
こうして楽しみながら、手足の筋力の発達にも効果的。
安全な材料を使って、歯固めにも役立つように工夫されている製品もあります。
手足につけてあげるときには、ガラガラを振り回してケガしないよう、注意してあげましょう。