2017年2月9日 16:15|ウーマンエキサイト

粉ミルク育児のおでかけ荷物はどのくらい? 液体ミルクが必要とされている訳

小池都知事が発言したことから、にわかに脚光をあびはじめている「液体ミルク」。でも「液体ミルク」は、現在日本国内で製造されてなく、普及していないことから、知らないママやパパも多かったのではないでしょうか?

「液体ミルク」が、どうしてママやパパにとってよいものなのでしょうか?

目次

・粉ミルクの大変さとは
・液体ミルクって何?
・外出時のママを助ける液体ミルク
・パパのメリット、震災でのメリット

粉ミルク育児のおでかけ荷物はどのくらい? 液体ミルクが必要とされている訳

© hilight - Fotolia.com


■粉ミルクの大変さとは

粉ミルクで子育てされたことがない人には、その大変さについてはいまひとつ理解が難しい作業だと思います。粉ミルクでの授乳は次のような作業があリます。

<ミルクの作り方>
1.器具を消毒しておきます。
2.粉ミルクを測って、哺乳瓶に入れます
3.煮沸して冷ましたお湯を哺乳瓶に入れ、ミルクを溶かします。
4.体温ぐらいの温度まで冷まして、赤ちゃんに飲ませます。
ミルクの作り置きはできず、産まれたばかりだと1~3時間おきに用意します。さらに哺乳瓶は使うたびに消毒する必要があります。


<粉ミルク育児の場合の外出>
おでかけの際は、こんな荷物になります。
・粉ミルク
・哺乳瓶(長時間の場合は、2~3本ぐらい持つ場合も)
・お湯(水筒)
・湯冷まし(水筒)
長時間外出で、消毒ができない場合には使い捨ての哺乳瓶を何本も持っていく場合もあります。

■液体ミルクって何?

それでは、話題となっている「液体ミルク」とは、粉ミルクとどんな違いがあるのでしょうか?

「液体ミルク」とは、「乳児用液体ミルク」のことで、海外では液体ミルクが一般的に普及しているといわれています。

液体ミルクは、紙パックやペットボトルに入っていて、常温保存が可能。飲むときも、ニップルをつけるだけで簡単に飲むことができます。

でも日本では現在、製造、流通がされていません。現在、液体ミルクを購入したいと思ったら、ネットでの個人輸入や通販サイトからの購入しか方法がありません。そして金額もかなり高くて、正直日常に使用するには、なかなか手を出すことは難しい状況です。


■外出時のママを助ける液体ミルク

粉ミルク育児のおでかけ荷物はどのくらい? 液体ミルクが必要とされている訳

© Africa Studio - Fotolia.com


ではどうして小池都知事は、この「液体ミルク」の普及を要請しているのでしょうか? 小池都知事は、こんな風に発言しています。

「いま、お母さんたちは、バギーに子どもを乗せて移動する際には、重装備なんですね。外出の際も、液体ミルクがひとつあることで、付け替えるだけで、そのまま飲める」



赤ちゃんと外出するとき、粉ミルクを使う場合には、哺乳瓶、お湯、粉ミルク、さらにおむつ、着替えなどを持ったりと、ママは大荷物に。だから赤ちゃんとの外出でかさばる荷物を減らすことに苦労しているママには、液体ミルクはとっても助かります。


■パパのメリット、震災でのメリット

粉ミルク育児のおでかけ荷物はどのくらい? 液体ミルクが必要とされている訳

©milatas - Fotolia.com


液体ミルクの普及は、父親の育児参加を増進できると期待されているというニュースもあります。日ごろから育児をしているパパにとっては、液体ミルクの普及と育児の関連性なんて関係ないと思うもしれません。

でも液体ミルクがあることでパパもママも育児の負担が減ることは、朗報といえます。夜中に赤ちゃんが泣いたときに「パパー、ミルク作ってきてー」とお願いされた人は多いでしょう。冬の寒い夜は、とくに粉ミルクを作る作業が身に染みます…。

そして液体ミルクが日本でも知れ渡ったのは、熊本地震がきっかけでした。フィンランドから緊急支援物資として届けられた液体ミルク。じつは、この液体ミルクを一緒に届けたのが小池都知事だったのです。


災害が起こり、避難生活になったときに、粉ミルクのためのお湯の準備、煮沸がとても困難な状況になる場合があります。さらにママがストレスから母乳が出なくなってしまうということも。そんなときに液体ミルクがあったら、どんなに便利でしょう。

政府としても2020年の東京五輪・パラリンピックの海外客に向けて対応したいと望んでいるといわれています。現時点では、安全性の懸念、法律の壁などで、販売、流通のめどはたっていません。でもこの問題も、クリアされていく方向に向かっていくだろうと期待して、動向を見守りたいと思います。

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