子育てをするとクイズに正解できる【新米ママ歴14年 紫原明子の家族日記 第18話】
普通クイズというと、子どもの遊びみたいな呑気なものをイメージするけれど、例えばテレビ番組「アタック25」に出てくる人たちのように、「何でそんなこと知ってるの!?」とぎょっとするレベルの知識を競い合う「競技クイズ」なる世界があるらしい。先日ひょんなことから、そんな競技クイズを体験できるイベントに誘ってもらい、行ってきた。
会場には、テレビでよく見る早押しボタンや、正解の音、不正解の音などさまざまな効果音が出せる専用マシンまで用意されていて、かなり本格的。そんな中、いざ回答者席に座ってみると、あたかもテレビの中に入った気分で俄然テンションが上がる。「よーし、バンバン答えてやるぞー!」と意気込んでみるものの、いざ問題が読まれ始めると、当然ながらこれがなかなかに難しい。
早押しクイズなので、問題の読み上げが最後まで終わらないうちに、誰よりも早くボタンを押し、正解を答えなくてはいけないが、まずその答えがわからない。EXILEのメンバーの名前、去年ノーベル賞をとった人の名前、全然分からない。そして答えが分かったとしても、(本当に合ってるかな……)と一瞬のためらいが、ボタンを押すまでの間にタイムラグを生じさせ、そうこうしている間に他の人が答えてしまうのだ。
せっかく来たのだからなんとか一問くらいは答えたい。このまま見せ場なく終わるのは悔しい……! じわじわと焦り始めた矢先、私にもようやく念願のチャンスタイムが到来した。
「正式名、流行性耳下腺炎と呼ばれる……」
ピンポーンッ!!!!!!
満を持して私の早押しボタンが火を吹いた。手元のランプが赤々と点滅するのを確認し、自信満々に回答。
「おたふく風邪!」
「……正解っ」
よかった、お飾りじゃなかった、私の早押しボタン。ほっと胸をなでおろすと、正解者の証、うまい棒コーンポタージュ味が私のもとに届けられた(その日はそういうルールだったのだ)。
ここから、急に楽しくなってきた。一度火を噴いたマグナムの勢いは止まらない……というわけにはいかなくても、その後も何度か正解を繰り出した。
「パッケージから切り取ってポイントを集めると……」
「ベルマーク!」
「……正解!」
「不活性と活性の二種類があり……」
「ワクチン!」
「……正解!」
競技クイズ、なかなかダイレクトに自尊心を満たしてくれる。私も結構いけるな、と悦に浸りながら、ふとあることに気がついた。
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