コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~

初めての不妊治療クリニックへ【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第5話】


私の県に不妊専門のクリニックが少ないということもあるけれど、人気があるのが納得の病院でした。

スタッフ皆さんは優しくも『妊娠できるよう頑張っていきましょう!』という雰囲気でした(不妊クリニックだから当たり前なのですが)。

それだけに、自分の気持ちと周囲の気持ちのギャップに戸惑いました。気持ちと行動が矛盾している自分にも戸惑いました。

初めての不妊治療クリニックへ【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第5話】

下半身を露出して器具を入れられる妙な虚しさも手伝って、クリニックを出て車に戻ると我慢していた涙がこぼれました。

泣きながら運転していると、偶然仲良しの友達を発見しました。

仲良しだったのに長く会えずに、普通だったら「おおーい!」と声をかけてお茶でもするところですが、私は目をそらして彼女の横を通り過ぎたのです。


初めての不妊治療クリニックへ【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第5話】

泣き顔を見られたくはなかったし、その理由を妊婦の彼女に説明できる自信はそのときにはありませんでした。

(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された内容や治療法は、あくまでも筆者の感想であり治療を保証するものではありません。)

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