子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。5回目は、日本上陸以来、子育て世代にやさしい企業のロールモデル的存在でありつづけるイケアにおじゃまし、注目の取り組みを教えていただきました。
<お話をうかがった達人さん>
岡嶋 泰道さん
イケア・ジャパン株式会社 ローカルマーケティングスペシャリスト。自治体、地域と連携しながら社会貢献を行うCSR活動を主に担当。キッズイベントの企画も行う。5歳の女の子、2歳の男の子のパパ。
<イケアってどんな企業?>
「より快適な毎日を、より多くの方々に」をコンセプトに、「デモクラティックデザイン(形・機能・品質・サスティナビリティ・低価格が適切に組み合わさっていること)」にこだわったホームファニッシング製品を提供するスウェーデン発の企業。環境、地域、子どもを軸としたCSR活動も盛んに行っている。
ストアは世界各国で展開し、日本では全国8店舗(2016年8月末現在)。2017年秋頃にはIKEA長久手(愛知県)がオープン
イケア・ジャパンの詳細はこちらから。
http://www.ikea.com/jp/ja/
「スモーランド」以外にもある! イケアがちりばめる「キッズが楽しい」しかけとは?
スウェーデンで生まれたイケアが日本に初上陸して、2016年で10年になりました。北欧は子育て先進国と言われており、イケア・ジャパンも「子どもを大切にする企業」でありつづけることを目指しています。
キッズルームもいろんなバリエーションが!
子どもが楽しく快適に過ごせる家づくりの提案はもちろん、イケアストアに行くとワクワクするような遊びや体験、発見ができる! そんな店舗づくりを心がけています。
子育てファミリーへの取り組みとして代表的なのが、店舗内に設置してある子どものプレイルーム「スモーランド」です。ここではママ・パパがショッピング中、1時間まで無料でお子さんをお預かりするサービスを行っています。
4~10歳の子どもが遊べる「スモーランド」。人気は広々としたボールプール。4歳以下の子も親と一緒に利用できるキャンペーンも。
通常は4~10歳の子どものみのお預かりになりますが、4歳以下だけど利用してみたい、またはママ・パパも一緒に入ってみたいとのご要望が多かったこともあって、4歳以下の親子がスモーランドを利用できる日も設けています。
実施日は店舗によって異なるので、お近くのイケアの情報をチェックしてみてくださいね。
スモーランドのほかにも、イケアには子どもたちが笑顔になるようなしかけやイベントをご用意しています。
そのひとつがストア内のあちこちにある「プレイタワー」。子どもの目線の高さほどに設置されているタッチパネルで、絵合わせなどができます。
タッチパネルで絵合わせなどができるプレイタワー。
また、子どもの家具やプロダクトが並んでいるショールーム内のキッズエリアにも、イケアの商品で遊べるコーナーを設置し、ショッピング中も子どもが飽きずに楽しめる工夫をしているんです。
キッズエリアでは、おもちゃのキッチンセットやプレイトンネルなど、イケアならではのキッズアイテムで自由に遊べます。
また、IKEA港北では毎週土曜日にはスモーランド前でキッズ向けのワークショップ(※)も開催しています。こちらは小学生以下のお子さんが参加できます。
普段から子どもたちと触れ合っているスモーランドのスタッフが中心となって、子どもにインスピレーションを与えられるような企画を出し合っています。
本格的なおままごとが楽しめるDUKTIGシリーズ/おままごとキッチン12,990円(税込)も人気のアイテム。
ミニチュアの人形用ベッド/ベッドリネンセット付き2,499円(税込)は、飼い猫用に購入する人も。
じつは数年前までは、ストア内に泊まれるイベントも開催していました。バックヤードをのぞいて、北欧の食事をして、ショールームにお泊り。
そんな、イケアをまるごと楽しんでいただく内容でした。非日常体験ができるとあって大好評のイベントだったので、今後もしかすると復活するかもしれません!
ちなみに、レストランでは赤ちゃん連れファミリーへのサービスとして離乳食を無料でご提供しています。赤ちゃんと一緒のときは、ぜひレストランスタッフにお声がけください。
(※)ワークショップやイベントは事前予約が必要なものや、IKEA FAMILYメンバーが対象のものもあります。
子どもたちの未来につながる「サステナブルな暮らし」
子どもを大切にしたいとの想いは、ストア内でのお楽しみの提供だけにとどまりません。
イケアでは、子どもの未来を見据えて「サステナブル(持続可能)な暮らしの提案・提供」をとても大切にしています。
たとえば、イケアの商品の材料となる木材や綿などは、環境に深く配慮したものを使用し、梱包もフラットで、むだがないようにしてあります。
ショールームには、人によって異なるニーズに合わせてあらゆるテーマでコーディネートした約50のルームセットが展示。日本の住宅事情に合わせた和室のコーディネートもあります。
ちょっと話は逸れますが、イケアの家具といえば、自分で組み立てるのも醍醐味のひとつ。自分でつくると愛着がわきますし、それで長く使っていただくことも、環境保全につながります。
比較的かんたんに組み立てられるように設計されているので、DIYにチャレンジしたい人のとっかかりとしてもぴったりですよ。なにより、パパにとっては家族にいいところをみせるチャンスでもあります(笑)。
日本人デザイナーが手がけたイケアで人気のアームチェア「POANG」シリーズ。アームチェア、バーチ材突き板 6,990円(税込)~。フレームもクッションの綿も、再生可能素材でつくられています。
パパのかっこいい姿をみて、お子さんが「自分もやってみよう!」と思えたりするかもしれません。
さて、イケアのサステナブルな暮らしの提案・提供はほかにもたくさんあります。日々の暮らしのなかで無理なく省エネにつながるプロダクトを開発・提供したり、リサイクルにも力を入れています。