コミックエッセイ:下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~
子どもの成長過程あるある! 言葉を完全コピーする息子【下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~ Vol.18】
休日に友人宅で素麺パーティーをした。友人には息子と同じ3歳の男の子C君がいる。C君は最近「いやいやいや」というワードがお気に入りらしい。「嫌だ嫌だ」の意味ではなく、まるで謙虚なビジネスマンのように「いやいやいや、私はそんな…」と謙遜するようなニュアンスをかもし出していて笑ってしまった。
息子もさっそく影響されて嬉しそうに「いやいやいや」と話し始めたので、これはもう飲みの席で「いやいやいや、ここは私が…」と勘定を譲り合う大人の所作に近かった。
家では圧倒的に僕より妻の話し方をコピーすることが多い息子。自分が注意されてきた言葉を使って僕のミスを責め立てる機会をうかがっている。
僕が二度寝でダラダラしていたら「早く起きなさいっ!」ぴしゃりと言って布団を引きはがす。(妻はそこまでしません、念のためフォロー…)まだ息子がオムツを着用していた頃にはことあるごとに「オシッコ出てない?ウンチ出てない?」と僕のパンツを引っ張ってくるのでした。
そんな息子と妻、二人を同時に敵に回すとヤバい。顔も話し方もそっくりな二人が同じフレーズをユニゾンでくらわせてくる。そのダメージは通常の2倍どころではない。
夜更かしして寝坊などしようものなら。。。
と、鬼の首を取ったように詰め寄ってくる。
そんな息子の言葉コピー能力は保育園でも発揮される。先生によく言われる言葉はやはりすぐにコピーしてしまう。どんどん話せる言葉が増えて息子は嬉しそうにベラベラしゃべっている。
僕と妻がリビングで寝そべった状態で息子の話を聞いていると「あなた達!ちゃんと座りなさい!」と一喝された。ははーん。今日は先生の話を聞かずに怒られたな。と、息子の保育園での過ごし方が透けて見えてしまった。「今日先生にそう言って怒られたの?」と聞くと気まずそうにうなずいた。息子にとっては大誤算だったに違いない。
最近はクラスの乱暴者の言葉遣いがお気に入りのようで、何の前触れもなく「バカ野郎!」と言い放ち、「うるせえ、うるせえ」と連呼することがある。
そんな時は夫婦一丸となって冷ややかに対応することにしている。「うわあ。こんな乱暴者とは遊びたくないねえ」一切冗談抜きで対応することで乱暴なだけの言葉使いは時として他人を遠ざけてしまうということを分かって欲しいと思った。
会話がどんどん高度になって大変楽しい日々ではあるが、何でもかんでも飲み込んで乱暴な言葉も平気で言い放つ奔放さに怖さを感じることもある。
「バカ野郎!」も使い方によっては面白い言葉なので言葉狩りにはならないように教えていきたいと思うけれど、伝え方はなかなか難しい。ひとまずは風呂上がり僕が家の中を裸で歩き回っている時の「バカ野郎!」はOKということにする。
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