連載記事:【親子で楽しむ絵本の時間】
やさしく性を伝える ぼくたち、わたしたちの体のことがわかる絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第8回
性とからだの本(5) 女の子のからだ、男の子のからだ
監修:大島 清/構成:本田睨/文:本田睨/構成:久道 健三/文:久道 健三/出版社:偕成社
「性とからだの本(5) 女の子のからだ、男の子のからだ」
小学校高学年からおすすめしたい性の絵本。生物の体は女であるメスが基本となっています。では、基本となるメスからどうやってオスができたのか。性はそもそもどうやって決まっているのか。基本がメスである理由は…? など、次から次にわいてくる疑問のひとつひとつをしっかりと解消してくれる一冊。思春期におこる心と体の変化や避妊、病気のことまで多岐にわたって性教育を学ぶことができる、貴重な性教育本です。
女の子のからだの絵本
文:北沢 杏子/絵:今井 弓子/出版社:アーニ出版
「女の子のからだの絵本」
それほど男女の見た目に違いのなかった幼少期。それが思春期になると女の子の乳房はふくらみ、わき毛や性毛が生えてきます。外だけじゃなく、体の内側でも変化が起こるこの時期の子どもに、この絵本は「大丈夫」「なにも恥ずかしいことなんかないんだよ」とやさしくささやいてくれます。Q&A形式で聞いてみたいと思う疑問にしっかり答えていくので、友だち同士で見るのもおすすめ。成長にともなう体の変化やしくみをすんなり受け入れ、理解するのに役立つ本です。
男の子のからだの絵本
文:北沢 杏子/絵:今井 弓子/出版社:アーニ出版
「女の子のからだの絵本」
「女の子のからだの絵本」の男の子バージョンがこちら。男の子は思春期になると声変わりがスタートします。それからわき毛や、性毛が生えてきて女の子とは違った変化を感じることができます。外性器とぼっきのしくみや射精のこと。体のなかで起こる変化を女の子バージョンと同じくQ&A形式で紹介。なぜ体は成長にするにつれ変わっていくのかといった大きな疑問も含め、性を意識し始める子ども自身の不安をやわらげてくれる…。そんな絵本です。
性が違うことは、とても不思議なことですね。
「なぜだろう?」という子どもの疑問によりそいながら絵本を読み、一緒にお話ししてみましょう。そうした親子の時間は性に対するとまどいや恐れをなくし「大丈夫なんだ」という安心感を子どもに与えてくれるはずです。
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